右直事故でバイクが悪い?
右直事故、直進バイクが右折自動車に突っ込んでライダー死亡という事故は少なくない。同様の事故で、中央分離帯の切れ目からUターン転回で現れる四輪に衝突して死亡とか、幹線道路に接続された脇道から合流を行おうとした四輪に衝突して死亡とかも多い。
まぁ、一般的には直進バイクの進行を妨げる四輪が悪いのは道理だけど、死亡に到るライダーの運転していたバイクの損傷具合、衝突した四輪の損傷具合を見ると、大抵の場合、バイクの速度は尋常でない速度域という場合が多い。
自身も四輪と事故を起こしたことがあるけど、死亡にいたるような事故でのバイクの損傷度合は、少なく見積もっても100km/h以上でている場合が多い。場合によっては150km/hなんて速度を想像させるモノもある。
仮に100km/hだとすれば、秒速で表示すると28m/secである。150km/hなら42m/secである。四輪の転回、右折開始から指定速度への復帰に要する時間は?といえば、普通に考えれば5秒は要する。つまり100km/hの場合、28m/sec×5sec=140m、150km/hなら42m/sec×5sec=210m先に単車が見えていたらアウトである。しかし、一般道で140m先、200m先は見えない。見えても100m先位である。100mより向こうなら行けると判断しても不思議でないのだ。仮に二輪が50km/h走行なら秒速は14m/sec、5秒で70m、つまり余裕で右左折出来るのだ。更に言えば70m離れていれば四輪から見て二輪が衝突するはずは無いのである。
にもかかわらず衝突に到るというのは、四輪が短時間で行けると判断する過失もあるだろうけど、それ以上に二輪の速度過剰が問題と言える。
二輪の停止はライダーの技量次第の部分が大きい。そして市街地は四輪の右左折転回合流が突然あり得る環境である。それは常識として認識すべきだけど、それを認識せず、一般道でリスクがある中で100km/h以上で交差点を横切る、脇道前を通り過ぎるというのは、二輪のリスク予知というか認識不足、経験不足が最大の原因では無いだろうか?
死亡に到る事故の場合、多くのライダーは新しめの大型のスポーツバイクである。正直、扱い切れもしない、そして公道を安全に走るための経験も圧倒的に不足したライダーばかりのように思う。こういう事故ニュースを見る度に、一意的に四輪のアホという意見を耳にするけど、個人的には二輪側のライダーの技量不足、経験不足の方が問題であるように思う。
街中で右直事故のような事故を起こす二輪を見れば見る程、アホだなぁ、自業自得だなぁという風に思う。
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