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2021年3月30日 (火)

孤狼の血、三部作

映画で嵌った孤狼の血、映画を見た後に、直ぐに原作の孤狼の血を購入して読んで、同じく直ぐに凶犬の眼を読んだ。

孤狼の血は、映画、原作とも満足出来る面白さ。取り扱う事件、登場人物の人間関係共に納得の仕上がりで実に面白かった。
続編の凶犬の眼についても、孤狼の血での主人公亡き後、どういう展開になるか?を見ていたけど、新たな主人公の成長の様子、取り扱う事件と人間関係は実に面白いものであった。

凶犬の眼が発売された当初は、続編の暴虎の牙が新聞連載が始まったばかりで読むことは出来なかったが、連載完結で発売された小説を読んで思ったのは、結論からいうとチョット残念な展開。前作、前々作での行き詰まる展開に較べると、チョット違う感が強い。

この夏、孤狼の血の続編が映画化されることとなっている。一応、見に行く予定ではあるが、映画化されるのであれば、凶犬の眼の範囲での映画化で在って欲しいというのが素直か感想。

第三作の暴虎の牙は、孤狼の血の前の時代と凶犬の眼の後の時代の物語で構成されているのだが、その構成は良しとしても、取り扱う事件の設定や登場人物の人間関係という面では、前二作に及ばないというのが素直な感想。特に、後の時代における扱いについては、個人的には、少し物足りないという思いの方が強い。孤狼の血の仕上がりが秀逸だっただけに、チョット残念。

まぁ、極妻等、コレ系の題材を扱った作品も、続編を重ねる毎に無理が生じるパターンが多い。まぁ、コレ系の作品に限ったことではない。どんなジャンルの作品も続編を重ねる程、微妙なパターンが多いのは事実。

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