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2021年3月 3日 (水)

シート角と引き脚

ペダルを踏む足の角度、つまりペダルの本体ボディの面の向きは、シート角に大きな影響を受ける。
シート角が大きい、つまり前乗りであると、下死点以降からのリカバリー中、足の爪先が下向き、ペダル面は垂直に近い状態となる。足を引くとペダルが離れやすい。

一方でシート角が寝た状態、クランクフォワードの後乗りの場合、下死点以降のリカバリー中、足の爪先は上方向を向いている。上死点近辺において早い段階からトルクが伝えられる状態となる。

このシート角の違いで、足の何処でペダルを踏むべきか?が変わってくる。

前乗りでは、拇指球でスピンドルを踏みつける既存の乗り方が有効だけど、後乗りでは土踏まずより後踵に近い状態で蹴り出す乗り方が有効。

自転車の乗り方、漕ぎ方は、シート角によって大きな影響を受ける。

ペダルの回転に対して脚を動力伝達リンクとして考えると、リンク総長は前乗りは股関節~膝関節~足首関節~拇指球となる。しかし、後乗りは股関節~膝関節~足首となる。
つまり、後乗りの場合、足首から拇指球迄の長さ分程短くなる。

それに連動して、リンク総長が短くなった分に連動してクランク長を僅かに短くするという考え方はありかもしれない。

ただ、クランク動力を考えると、クランク長を短くすると伝達トルクは確実に減少する。

この辺の兼ね合いには留意が必要だろう。

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