キックスターター
単車の始動、もともとは重量車でもキックスターターが装備されていたけど、80年代以降は小排気量車か2ストロークモデルのみとなり、現在ではキックスターターというのは少数派である。
単車の場合、点火方式にマグネトー点火を用いる物が小排気量を中心に多かったので、バッテリーが消耗していても、キックスターターで始動すれば、取り敢えずエンジン始動可能というものが多かった。
この特徴は、乗る頻度が少ない小排気量車には、とっても有り難いモノである。このバッテリーが上がっても始動可能というのは、キックスターター+マグネトー点火+キャブレターという三つの要素が必要なのである。
キックスターターのモデルでもバッテリー点火の場合、バッテリーが完全に上がっているとエンジン始動は困難なのである。
また、マグネトー点火ならばキックスターターが無くても押し掛けで始動も可能である。
ところが、現代のバイクは、バッテリーが上がると始動自体が困難な車両が少なくない。
フューエルポンプが駆動出来なかったり、インジェクションが動かなかったりである。まぁ、インジェクション+キックスターターというモデルの中には、キックする際に生まれる僅かな電力でインジェクションを最低限機能出来るモノも存在しているようだけど、逆にセルオンリーのインジェクション車では、そういう機能が在る筈も無く、バッテリ上がりで押し掛けという手段は通用しない。
今時のバイク、機能的には四輪に近づいているけど、四輪に較べると利用頻度が少なく、電源等の容量も限られているので、確実にエンジンが掛かって何時でも乗れるか?というと、少し信用しきれない部分があるのは確かである。
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