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2021年7月30日 (金)

ショートクランクセッティングマニュアル

さて、TTポジションでショートクランクをどう使っていくか?を常に考えながらペダリングしていて気付いた事がある。
クランキングしていてクランク角度が、どの角度の時に何処の筋肉を使って、関節がどのように感じているか?を注意深く観察していると、ペダリングで一番負担があるのは、、、そう、上死点を通過するクランク角でいうと前後20°程度の幅。その間における膝関節角度は70°くらいの場合が多いけど、この角度は関節にとってダメージの大きな角度。
重たいギアを踏んで膝を壊すというのは良く聞く話だけど、重たいギアによる負荷で、この失速角度を通過し続ける事が膝に大きな負担を強いているのである。
そこで、ふと考えてみた。
それは、毎週行っている固定ギアピストを用いた12.5%斜度のヒルクライムだ。これを15年近く行っているけど膝痛は無い。この際のペダリング負荷は並大抵の重さではないのである。にもかかわらず膝痛は来さない。
更に、考えてみた。
それは、、、人間の膝への負担、これは階段の上り下り。この際、体重の二倍、三倍が膝に掛かっているとの事。逆に言えば、この程度迄は掛けても大丈夫。しかし、ペダリングで負荷が小さいにも拘わらず、膝が痛くなる。
何故か?
そう、膝の角度である。膝の角度が深い時、膝に負担が掛かる。上死点という一番回転力が失われている時に、一番無理な角度で駆動かけ始める。これが問題。
この問題を解決するには、膝の角度を開いてやらないとダメである。
どの程度、膝の角度を確保すれば良いか?というと、これはダンシングでのヒルクライムなら60分持続しても痛くならないということで、ダンシング時における膝の角度が人間の選ぶ最も楽な角度ということだからと言える。無意識にその角度を選ぶというのは、その角度が一番負担が少ないということ。

通常の自転車で膝の角度を70°から80°程度迄開くためにはどうしたらよいか?

そこで効果的なのがクランク長のショート化である。クランク長を5mm短くする。すると、クランク下死点が5mm上に上がるので、サドルを5mm上げる事が出来る。ペダルスピンドルの軌跡直径は10mm減少するので、クランク上死点位置におけるペダルスピンドルはサドルトップからみれば、10mm下がることになる。この10mmは、たかが10mmだけど、されど10mmである。コレに加え、足首の稼働角を制限するペダリングを行って骨盤を立てる。サドル位置を10mm程度下げることが出来れば、股関節位置から見ると、ペダル上死点は、クランク長変更によって10mm、サドル位置で10mm離す事が出来る。斜め方向なら大凡15mm離す事が出来る。因みに15mmのシフトによって膝関節の角度は3°程度緩める事が出来る。

これは、クランク長を170mmから165mmにする程度で、これだけ望める訳である。クランク長を160mmにしたら膝関節の緩和角は6~7°、155mmにすると10~12°である。これだけ緩める事が出来たら、膝関節に負担を与える70°の角度を負担の掛からない80°に開く事が出来る訳だ。

現在165mmのクランク長でセットして、ポジションフィッテイングバイクでは155mmでチェックしているけど、165mmのロードバイクのクランク長を160mm程度迄短縮してサドルハイトを更に5mm程引き上げてシートポストにセットバックを与えて乗ってみようか?と考えている。

因みに、膝関節の角度が7°程度緩める事が出来れば、駆動力を掛ける角度は従来仕様よりも30°程度広く出来るので、駆動力の最大値は下がっても、動力を伝える時間が広がるので、結果的には出力が高くなる訳だ。

今のフレームは通常フレームよりBBHで10mmダウンしているので、クランク長は通常フレームより10mm短いモノ迄対応できる。10mm短いクランクにしてサドルを10mmアップ、そうするとサドルから上死点迄の距離が20mm開く。これにサドルセットバックで+20mm与えると、股関節から上死点迄の距離が30mm開く仕様である。これ以上のショートクランクを使うならフレームを作り直す必要があるけど、取り敢えず、この仕様で良いだろう。

普通のロードバイクに乗っている人なら、クランク長を165mmにしてサドルハイトを5mmアップして、サドルレールのクランプ位置をずらしてサドルを5mm程後退させてみると、その効果が、もしかしたら感じられるかもしれない。興味がある人は行ってみると良いだろう。

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