ロータリー中止報道
先日、日経クロステックがREX(REレンジエクステンダー)の開発を中止したと報じた。
しかし、その後、他のメディアから、そういう事実は確認されないと誤報報道があったりしている。
この流れ、コスモスポーツが登場する前に、著名な評論家だったか、大学教授だったか、当時のメディアにRE否定論を展開していた事とオーバーラップする。当時は、否定論を展開した後に東洋工業が少しずつベールを明かしていく感じ。評論家の論説も、完全否定から、部分否定に変化するも、あくまでもロータリーを否定する論調。しかし、実際にコスモスポーツが登場してからは、一切の発言を行わなくなった。
そんな事がある。すこし、それとオーバーラップした。
REをレンジエクステンダーユニットに用いる。確かに軽量でコンパクト、低騒音、低振動というのは理解出来るけど、果たして、それだけで今の時代の低燃費な発電機として機能出来るのか?というのは、過去のREの燃費性能を考えると信じがたいという意見の方が多数派というのは容易に想像できるもの。燃費という面で考えると、実はルマンを走ってきたJr.Cカーとか、IMSA-GTPカーは燃費性能は優れていたとも言われている。それ故に、使い方によっては燃費低下は抑えられるという風に感が選らない事もない。そもそも、REの特性といえば、回転上昇は滑らかで速いけど、アクセルオフでの回転落ちが鈍い、、、そんな事が言われていたりもする。ただ、考え方を変えれば、回転落ちが鈍いという事は、エンジン自体の持つフリクションロスが低いという事の裏返し。回ったモノは回り続けやすいということ。つまり、等速回転している状態を考えれば、燃焼は不利でも、回転を落とそうとするフリクションロスの部分では有利とも捉える事が出来る。ロータリーエンジンのローターを長く回すという意味では、同じ排気量ならば従来のトロコイド曲線より大きな曲線を与えて回転を保ちやすい仕様を目指すというのであれば、過去に提案された16X型ロータリーエンジンの仕様も納得できるモノである。
普通に考えると、REを低燃費ユニットを支える発電機として使うというのには難しさを感じる一報で、既成概念を外して考えれば、不可能ではないようにも思える。
ただ、最近のマツダのロータリーエンジンをアピールする戦略等を見れば、忘れ去られ掛けているロータリーエンジンを意識させるのは、その商品化が近いためと考える事もできる。デミオのREレンジエクステンダー試作車の登場から随分の時間が経っている。
どうなるか知らないけど、個人的にはREXのMX-30は登場するのでは無いか?と思う。
ただ、MX-30 EVのエンジンルームを見ると、REが単なる発電機として搭載されるような配置には見えない。状況は限定されるけど、駆動も担う場合があるのでは無いのかなぁ、、、
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