青春の400マルチ
こういう言葉、16歳の頃良く聞いた言葉だ。
あの頃、400ccバイクは憧れの対象だった。ただ、憧れであっても高校生には買える金額ではない。高校生が買えるのは、型落ちの400ccだ。当時ならホークⅡ、GS400、KH400、GT380辺りだ。そう、湘南爆走族の主人公が乗っているバイクだ。当時最新のZ400FX、XJ400~CBX400Fなんてバイクは40万円以上で買えるモノではない。
当時の400ccはナナハン免許制度で大型車が夢物語となっていた時代。パフォーマンスよりも見た目の立派さが求められていた。
ナナハン免許制度の浸透で、それ以前の400ccは250ccのスープアップ版だったのが、550ccのスケールダウン版となっていったのである。
見た目は重量車と同じ4本マフラーで集合管、カッコイイのだが、、、、やっぱり重くて遅いのだ。長い直線に出会せば、レプリカ時代のモデルなら200km/h近く出たかも知れないが、それ以前のモデルは精々160km/h台である。長い直線で伏せて時間を掛ければメーター読みで180km/h以上でたようなモデルもあったけど、現実的ではないのである。
でも、そんな程良さが当時の高校生に受けていた。自身、高校を卒業して大学生時代になると、予算的に400ccマルチが買えたけど、その当時、同じ予算を掛けるなら、、、で選んだのがCB400Dである。こっちの方が空冷マルチよりも圧倒的に速かった気がする。
でも、この400ccマルチの時代は、次から次へ新型が登場して雑誌を賑わせていた。それはとっても楽しい時代であったのは確か。正に青春の400ccマルチだったのである。
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