二輪車のキャリア
二輪車といえば自転車、単車がある。
これらのキャリア、荷台について。
一般的には、単車の方が耐荷重値が大きい。自転車の方が小さい。
しかし、自転車の方が構造的には理に適った構造であることが多いような気がする。
自転車のキャリア、設置箇所は前後が考えられる。
設置パターンは、前後方向の固定と上下方向で荷重を受ける方向が分離している場合が殆ど。
多くの設置の場合、前輪側、後輪側共に前後方向は泥よけ固定穴で前後方向、耐荷重方向は車軸でステーを固定して真下から支えるパターン。
耐荷重を車軸から支えない場合は、Vブレーキピポットを使っている。この場合、荷重を受けるステーは斜め方向となるけど、その場合、キャリア面は少し小振り。そういうパターン。
これに対して単車はどうか?
単車は殆どの場合、リアシート後方に設置。位置的にはテールカウルの上にテールカウルに平行に配置。
しかし、上下方向、前後方向共に一つのステーで支えるパターンが多い。基本は、シートレールかアシストグリップを後方に水平に延長したステーの上に荷台を配置する構造。前後方向は兎も角、上下の耐荷重方向の力は、延長したステーの曲げに対する抗力で支える構造。荷重に対してステーには曲げ応力が作用する。一般に材料の曲げ応力は圧縮応力の1/10以下である。同じ構造材で作ると耐荷重は1/10以下となる。それ故に、相応の荷重を支えようとすればステーは極太となる。それでもステーの固定位置から離れる程、強度は失われる。こういうパターンが殆ど。
まぁ、後輪がスイングアーム式でストロークする構造上、キャリアを真下から支えるデザインは厳しい。テールカウルもプラスチックである。原理的に厳しい訳だ。
単車の場合、キャリアを配置する場合、如何に車体中央に寄せられるか?が鍵。具体的には脱着式シートの脱着を阻害しない範囲で目一杯寄せる必要がある。そして、キャリア面から真下方向に単車のフレーム等の強固な支柱で支える構造を作るがの重要。
この度、BT1100ではキャリアにスチールボックスを装着しているけど、ボックスを極力車体中央に配置し、ボックス真下から金属製シートカウル後端部に支柱を接続しているけど、こういう工夫が必要だ。
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