NC系エンジン
現代のモーターサイクルに搭載されているパワーユニットで一番気になる、注目のユニットは、NC系のパワーユニットだ。
モデルは2011年に登場した669ccの前傾並列2気筒エンジンだ。SOHC4バルブ、ボアストロークは73.0mm×80.0mmというロングストローク設定。出力は50PS、トルクは6.2kgf・mという仕様。非常に魅力的。このエンジンは汎用性のあるフレームに搭載し幅広いラインナップを展開している。
更に、このモデルは2013~2014年に掛けて745ccに拡大。最初は教習車としてのNC750Lが登場し、出力は37PS、5.5kgf・mに抑えられていたけど、通常市販車としては54PS、6.8kgf・mに向上。最大の注目はハイギヤード化していること。増大したトルクを常用回転数の低下に振り分けているのが魅力。
このエンジン、排気量の割りに出力が低いのが良い。更に、今時SOHCという動弁機構も魅力。ホントは4バルブは要らないけど、今時、割り切った構成は悪くない。
更に、ヘッドをコンパクトにした分、大きく前傾させる事ができており、結果として低車高の車体が生み出せるのも魅力。車体に搭載した状態を見ると、まるで大きなカブである。これは兄貴分のCRF1000/1100とは方向性が全く異なっている。
このNC系エンジンは、70年代後半からのGL/CX系縦置きVツインエンジン、80年代中盤から登場した位相クランク搭載SOHC3バルブ2プラグの52°横置きVツインエンジンの立ち位置を引き継いだエンジンのように見える。
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