低馬力大トルク
エンジンは排気量が決まれば発声するトルク値はほぼ決まる。
今時のエンジンならリッターあたりのトルク値は9~10kg・m程度だろう。
一方で出力はトルク×回転数だから、回転数が高ければ高い程出力値は高くなる。
同じ排気量でも、多気筒化で高回転化すれば、発声出力は回転数に比例して出力が高くなる。
リッターバイクで5000rpm程度で70PS程度ならば、10000rpmも回せば140PSクラス、15000rpmも回せば軽く200PSオーバーとなる。
ただ、高回転を回そうとすれば、クランク一回転の内に万遍なく回す爆発力が必要となる。一回あたりの爆発力は小さくなるし、高回転での燃焼状態を理想に近付ければ低回転では理想から懸け離れた燃焼状態しか得られなくなる。つまり、高回転型エンジンでは低回転では理想的な燃焼を得られないためにトルクも小さくなる。燃焼状態が理想的でないというのは、負荷を受けた時の燃焼復元力も弱くなる。つまり、高回転型エンジンを低回転で使うとレスポンスが悪く、負荷変動に引っ張られやすい、そんなエンジンになる。
でも、街中で使うなら、街中実用域で最大トルクを発揮するようなエンジンが理想。
結局は使用回転域=理想燃焼状態というのがベスト。
小排気量なら高回転型エンジンが理想だけど、大排気量ならば低回転型エンジンがある意味理想。
個人的には、バリバリのスーパースポーツルックでありながら、心臓部にアメリカンのような大トルククルーザー型エンジンを載せたようなのが理想。
SV650Sは割と理想に近いけど、もっと大排気量で、馬力を同程度に抑えた大トルク型エンジンを載せたらもっと面白いと思う。
SV1000は120PSクラスだけど、あれを60PS程度に抑えて、あのルックス、ポジションだったらもっと愉快かなとも思う。
BT1100をもっとレーシーなポジションで軽量に作ってくれると、もっと楽しいバイクになるような気もする。
| 固定リンク
コメント