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2022年4月24日 (日)

パイプワークと乗り心地

自転車にしろ単車にしろ車体はパイプフレームで構成されている事が多い。
パイプの組み合わせによって強くしたり弱くしたり部分的な強度調整、剛性調整を行う事で優れた車体が生み出されているとされているようだ。

こういったフレームで一番進化しているのが現代なら自転車のCFRPの一体成形のモノコック調フレームだったり、単車のツインチューブの断面形状不連続のプレス成型体溶接モナカ構造のフレームだったりする。

ただ、そこまでしなくとも昔ながらの真円断面のフレームも乗り心地を調整出来たりするのも事実だ。

一番ポピュラーなのがフロントフォークブレードの絞りと湾曲加工。この曲げの角度でフォークの剛性が大きく変化する。剛性の変化は不明だけど、乗り心地については明らかに変化している。
メイン三角についての工夫を見る事は少ないけど、シートステーの湾曲加工によって乗り心地を改善するモノも少なくない。

ただ、これまで見てきたパイプ加工でスゲェ!って思ったのは2002年式以前のDAHONフレーム。これ、チェーンステーでBBとの接合部近辺の処置。チェーンステーが上下から潰された偏平形状となっている。つまり縦方向の剛性を落としている訳だ。上下方向に振動を吸収する意図が見て取れる。この構造は2005年式以降のフレームでは見られないけど、2005年式SPEED、2012年式BICECOと2002年式SPEED系の自転車を乗り較べると、明らかに2002年式の車体の方がしなやか。

単純な丸パイプでも加工一つで随分と変化するようである。

こういう工夫は昔ながらの丸パイプフレームでは殆ど見る事が出来ない。
今時のフレームといえばカーボンモノコック調ばかりだけど、昔ながらの材料でも工夫を施せば、まだまだ可能性が有るようにも思う。そういうフレームが出れば欲しい。

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