CPUに速さを!の時代
パソコンの頭脳と言えば、CPU。このCPUの処理速度の重要性を意識したのは、Windows3.0が登場する頃だ。それ以前、MS-DOS時代においては速いCPUに必要性を感じる事は少ない。いや、逆に速すぎるCPUは当時のMS-DOSゲームが速すぎて出来ないという欠点として捉えていた事もある。
1987年頃、工学部研究室配属で、パソコンが数台あったけど、ゲームが快適に行えたのはV30を積んだPC9801Vmといった機種。翌年登場したのが当時新鋭だった286CPUを搭載したPC9801RXでは、シューティングゲームのMARSを行うのは至難の業だったように思う。
この時期、V30も286もワープロ、表計算を行う上では何の不満も差も感じていなかったように思う。
パソコンに速さを求めるようになったのは、Windows時代以降。32ビットCPUが必須という概念となるが、Windows普及前のリアル32ビット機には、それ程魅力を感じるモノではなかったように思う。PC9801RA/DA辺りがそうだ。
Windows3.0/3.1が登場したのが1991年頃だけど、この頃登場したのがi486を搭載したPC9801FA、この時、386以前のモデルと486のモデルとではWindowsの動作速度に明確な差があるのを実感し、CPUの速度が問題となり始めたのである。
Windows3.1の登場以降、AT互換機が登場し始め、市場には同じi486でも高クロックな互換機の速度を見せつけられると低クロック16MHzの遅さが気になり始めることとなる。
このころ、CPUを速くするというCPUアクセラレーターが大流行となる。286機に互換486とも言えるCyrix486を載せた商品、386DXのモデルに対しても互換のCyrix486を載せた商品が多くリリースされることになる。486DXのモデルに対してはインテル純正のODPを載せたモデルも登場することとなる。
この486を名乗るCPUは386と大きく違うのはCPU内に小さなキャッシュメモリーを装備する事。これが速さの秘訣、、、当時、皆そう考えていた。
振り返れば、この時代のパソコンのCPUが一番楽しかったような気もする。ただ、コストの割りに得られるメリットは小さく、今思えば、小さなプログラムの実行速度でのみ差が有っただけような気もする。
| 固定リンク
コメント