吸気圧
プロボックスS/CにはDefiのブーストメーターを装着してある。
アクセル開度に応じて、大きくメーターが振れる。
負圧状態~正圧状態迄様々だ。
この圧力、自然吸気では大気圧以上にはならない。常時負圧状態であるが、S/C付きは過給によって正圧になる。
正圧時は明らかにパワー、トルクを感じるけど、負圧時でもトルクを感じる事は少なく無い。負圧でもNAに較べると過給によって加圧されていると考えるべき。
この過給時のトルクは明確に力強さを感じる。
ところで、排気量というのは、エンジンの行程容積から算出されるけど、排気量が物理容積に等しい条件ってのは、大気圧時である。負圧状態では、正圧換算すると物理容積以下の混合気しか吸気していないということ。仮に、+0.5Kというと、正圧比で1.5倍、つまり1500ccなら2250cc相当となる。純粋にトルクで1.5倍ということなのだろう。
逆に、通常なら負圧で-0.5Kで0.5Kの状態が過給によって-0.2Kで0.8Kとなっている場合、負圧域であっても無過給比で1.6倍だから、相応の排気量分のトルクを得ているのだろう。
実際には、燃焼室容積は不変だから標準状態換算での混合気量から言えば、実質的排気量増分に加えて、圧縮比が高まった割合を乗じたトルクが得られている筈である。
過給によって増えた混合気の増量率に高まった圧縮比の増加率を乗じたモノが、トルク増分として得られるということ。
こういう事を考えながらプロボックスS/Cを運転していると、アクセルを踏む毎に感じる排気音、トルク感は取っても嬉しい感覚を与えてくれる。なかなかのパフォーマンスである。
マフラーノーマルだけど、明確に排圧の掛かったエキゾーストノートが聞こえる。結構楽しい。
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