モーター+変速機
EVといえば変速機無し。そして、起動時から大トルク、、、、これが一般的。トルクが起動時からフラットで持続出来る。上限の速度域、つまり許容回転域内で必要なトルクを取り出すことが出来るモーターを搭載すると、変速機無しで低回転からの起動時においては必要トルクを大幅に上まわる強力なトルクを得ることが出来る。これがEVの発進時の強烈なトルクという事になっているのだろう。
それ故に、電動車というと発進時には強力なトルクを発揮出来るけれど、速度上限は許容回転数に制限されるから最高速度は案外高くないという場合が少なくない。
しかし、最新のEV車には変速機を有するモノも登場してきているのも事実。ただ、変速機といっても減速比を二種類程度与えた2段変速程度のモノが多いようだ。
そこで、ふと思ったのが新しいCX-60のPHEVモデル。これはトランスミッションの上流側に強力なモーターを配置している。そして、モーターからの出力は8段のATを介して後輪に伝えられる構造。つまり、EV走行時では純粋なモーター駆動でありながら変速機を介しているというのが他のEVモデルとは大きく異なるということ。
モーターの特徴を活かす、フリクションを最低限にするという考え方ならば、変速機無しの方が高効率とも考えられるけど、変速機を介在させることで、必要なトルク、回転数を全域で与えるということであれば、変速機を介在させる方が効率的とも捉えることも出来る。どっちが正解かは判らないが、最近の電動車ではモーターと駆動輪の間に変速機が無いタイプとは明確に異なるレイアウト。モーター駆動であっても変速するということ。とても興味深い。
実際に市販されて、多くのインプレッションが読めるようになるのも、もうすぐ。とても楽しみである。
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