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2022年9月27日 (火)

ツイン、復習

パラツインというと、歴史的にはシングルでのパワーの限界を打ち破るために生まれたもの。シリンダー容積を小さくすることで排気量拡大がさらに望める一方で、シングルは不可避だった振動を低減できるのが特徴。

重量バランスを揃えて振動を抑える目的で生まれたのが180°クランクパラツイン。ただ、爆発間隔が大きく不規則になる。180°-540°である。
一方で、爆発間隔を360°-360°の等間隔としたのが360°クランクパラツイン。しかし、同じ向きにピストンが並ぶので物理振動的にはシングルと変わらない。

物理振動をキャンセルして、爆発間隔の不等度合を抑えたのが90°Vツイン。理論上一次振動ゼロのバランサー不要で、爆発間隔は270°-450°だ。恐らく、爆発間隔を揃えた方が高回転化は更に容易だろう。

物理振動をキャンセルさせて、爆発間隔を完全に揃えて360°クランクパラツインと同等にしたのが180°Vツイン、即ちボクサーツインである。等間隔爆発で振動キャンセルということで、或る意味、究極のツインかもしれない。

このVツインの爆発間隔をパラツインで再現する目的で登場したのが270°位相クランクパラツイン。爆発間隔は270°-450°。物理振動はキャンセル出来ないのでバランサー必須。

なかなか興味深い話である。

何がベストとは決めきれないが、エンジン単体でみると理想型はボクサーツインに見える。

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