トップ9T
ロード用コンポーネントの多段化の波は止まらない。
2020年現在、シマノは11段、それ以外は12段。しかし、時代が進むと12段、13段と進んでいくのは間違いない。
多段化が進むとどうなるか?歯数ピッチが細かくなるだけでなく、今のトレンドから言えば、トップ歯数が小さくなる傾向だろう。
11段ではトップ歯数は11T、しかし、流れ的にはトップ歯数は9T辺りに到達するのではないだろうか?
このトップ歯数の少なさ、驚異的。スプロケット歯数が9Tというと、BMX用スプロケット、或いは、小径車用コンポーネントのカプレオのトップ歯数。
因みに、カプレオの9Tカセットハブはフルサイズのホイールに組まないように!という注意書きがある。そして、9Tスプロケで組んだらどうなるか?というと、通常ロード用のRメカで引く構成だと、トップで踏みまくると、結構歯飛びしたりする。ただ、専用のRメカを使えば大丈夫。既存カプレオハブとは異なりロード用で大きなトルクが掛かっても大丈夫はハブと組み合わせれば、普通にトップ9Tが実現出来る。
トップが9Tになると、従来のトップ11T比で-20%の歯数。同じギア比なら、チェーンリング歯数も-20%が可能。つまり、トップ53Tであれば、トップ40Tで同じロールアウトが得られる。トップ40Tなら段数が12段、13段となると、フロントシングルで十分に軽いギア比が実現出来る訳だ。
フロントシングルが可能ならば、ガード等の工夫によってチェーンの脱落が更に防止出来るようになるだろう。
多段化が大きな効果を発揮するのは、カセット歯数が9Tのように小さなギアを装着出来るというのが大事。
そういう意味では、過渡期でトップ歯数が変わらない世代の製品ってのは、ある意味、中途半端。レシオがクロウス化出来るといっても、それを望むような人にとってみれば、トップ11Tとか無意味であり、トップを大きくすれば何の不都合も無いからだ。
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