BT1100に汎用ライトを装着する作業
内径φ210mmのベゼル内側エリアに外径φ200mmの汎用ヘッドライトを装着する。
純正ヘッドライトベゼルはアルミダイキャスト製。このベゼルは下部がアンダーブラケット、上部がメーターサポートステーの二箇所で固定されている。アンダーブラケット部が蝶番構造となっており、上部二箇所のネジを抜くとヘッドライトユニットが前方に旋回して開く構造。
この構造を活かして、ベゼルに汎用ヘッドライトを装着する方針だ。
そのためのヘッドライトステーのサポートを何処から取るか?見ると、取れる穴は二箇所。一つは、元々のヘッドライトを固定する6mm穴、それからウインカーを取り付ける12mm穴。この二箇所。この二箇所をプレートで渡して、プレートの中間点にヘッドライト固定用穴を設ける。ベゼルの内側にプレートを配置する計画だ。
ただ、このままだと、ヘッドライト固定用穴はベゼルで覆われるので、外部からアクセス出来るようにベゼル側にアクセス用の穴を開ける。これが必要。
因みに、φ6mmボルト用ヘッドライト固定用穴は組み付け時、左右スパンは180mm、φ12mmのウインカー取り付け穴部の左右スパンは191mmである。ヘッドライトケースは197mm、そしてサポートプレートの厚みは3mmである。まずはウインカー取り付け部を見ると内側は3mmのリブが立ち上がっているので、このリブをカット。これで191mmが197mmである。因みにリブ以外は肉厚的カット出来ないので拡げる事が出来る限界幅が197mmである。
次にφ6mmボルト用の左右スパンを拡大する。こちらは構造的に最大11mmカット出来るけど、ウインカー取り付け部と面一にするために、この部分の片側で8.5mmカット。これで左右スパンは197mmとなる。ただ、ベゼル内のステー取り付け部の内幅が197mm、ヘッドライトケース外径が197mmだとサポートプレートの厚みが作れない。サポートプレート自体は平板ではなく、湾曲構造にしなければならない。ベゼル固定位置からヘッドライト固定位置に向けて3mm拡がっている構造だ。
まずはベゼルの内幅を拡げる加工。加工後に厚手の段ボールで型紙を作る。極力正確に作成する。段ボールで湾曲形状を作り、穴開け位置を正確に求める。これを左右完全対称で二個作るのが大変。湾曲形状の加工はハンマーを使った板金作業も必要。
サポートプレートが出来たら仮組して、ヘッドライト固定穴がベゼル外からアクセスできるように、穴を開ける。ヘッドライト固定ネジはM8、使うボルトはキャップボルト。キャップボルトが入れられる穴だからベゼルに開けるアクセスホールはφ15mm程。これも位置決めが大変である。なお、開けた穴は通常時はグルメット等で塞いでおくこととする。
なお、ベゼルの内幅加工に要した時間は40分ほど、型紙製作に20分、サポートプレートの製作に60分程。ベゼルのアクセスホールの追加が30分、これに汎用ヘッドライトを装着するとヘッドライトの外周に5mmの隙間。これを塞ぐに、下半分はベゼル内側に10mm厚のスポンジシートを貼り付けて対処。上半分はメーターバイザー内側にゴム板を張り付けて隙間を塞ぐ構造。外から見ても判らない。これで隙間からの風雨の侵入はシャットアウト。これの作業が現物併せで実施したので60分、合計で3時間半の作業となりました。
固定は頑丈です。リムにある光軸調整ネジも機能します。
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