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2023年2月14日 (火)

ウリジン修飾mRNA

これも最近良く聞く言葉。では何?
これは、そもそもmRNAを治療で使いたいと考えていた研究者が、mRNAを構成する物質の一つである『ウリジン』を、tRNAで一般的な『シュードウリジン』に置き換えたもの。このウリジン修飾mRNAならば、、通常のmRNAを投与したら不可避であった炎症反応を抑制出来、更に目的とするタンパク質を合成させられる事が大きなメリットだという。

これ、炎症反応を抑える事でタンパク質を合成出来るという事だけど、言い換えれば、炎症反応を抑える、つまり免疫反応を抑える物質ということ。目的とするタンパク質を生み出す事は出来るけれど、そのタンパク質による炎症反応(抗原抗体反応)、つまり免疫反応を抑制して将来にわたる自己免疫疾患の可能性を生み出し、変異株の出現に対して抗体が対抗出来なくなるという事を示している。

そう、最初の研究者がタンパク質産生だけを目的として、タンパク質に対する免疫が失われる、つまり対抗出来る抗体が出来なくなると言う事を見落としていたという話なのである。そう、研究者の本末転倒が引き起こした話とも言える。

小難しい話は理解を超えているから割愛するけど、このウリジン修飾mRNAを打つとどうなるか?本来は攻撃対象であるmRNAの攻撃の目印であるウリジンを置き換える事で免疫系からの攻撃をすり抜ける構造。そもそも、炎症というのは、抗原提示細胞、樹状細胞、マクロファージがT細胞に伝え、様々なサイトカインで炎症となるけど、それが起きない。つまり、改造されたウリジン修飾mRNAを細胞が取り込む事で、無尽蔵に諸悪の根源たるスパイクタンパク質が免疫の攻撃を受けることなく生み出されると言う事。

通常のmRNAとウリジン修飾mRNAの最大の違いは炎症反応の有無。炎症反応が起きない理由は、制御性T細胞(Treg細胞)、つまり免疫応答の抑制的制御を司るT細胞であり、免疫応答機構の過剰な免疫応答を抑制するものだけど、ウリジン修飾mRNAが細胞に取り込まれると、このTreg細胞が多く誘導されること。つまり、ワクチンが有効な間は、免疫機能が大幅に抑制された状態となるということ。免疫機能が抑制されているから、コロナウイルスに感染しても炎症が起こらない。これを、軽症で済んだと勘違いしているということ。

因みに、制御性T細胞(Treg細胞)というのは、事故に対する免疫応答を回避する一方で、癌細胞の『免疫逃避』にも関与し抗腫瘍免疫応答を抑制する。腫瘍自体がTreg細胞を引き寄せて免疫系からの攻撃を回避しているが、ウリジン修飾mRNAの接種によってTreg細胞が大量に産生されると癌細胞がTreg細胞をしっかり引き寄せて、免疫系からの攻撃を回避する。それによって癌細胞の急速な増殖が起こりうると言う事でもある。

つまり、先述のアジュバント作用を呈するLNPによる急性炎症期を免れると、今度はウリジン修飾mRNAによる免疫機能低下という本作用に見舞われるということ。この期間、新型コロナウイルスに感染しても免疫機能が低下しているから炎症が抑えられている。これを有り難がる羊が多いということ。ただ、無尽蔵にスパイクタンパク質が作り続けられるために、次第にTreg細胞過多となり免疫寛容を引き起こし、コロナウイルス以外の疾病の急速な重症化や、癌細胞の急激な増殖を引き起こすリスクが高まるということ。この影響が、半年から一年、それ以上の期間、継続的に続くと言う事。

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