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2023年2月10日 (金)

クランクアーム

自転車の美しさというか表現というか、そういう部分でクランクアームのデザインは重要。昔ながらのロードレーサーでは、長い高剛性のクランクアームで大きなチェーンリングを固定するというのがスタンダード。一方でランドナーとかキャンピングの場合、小さな歯数のチェーンリングを固定するために、固定ピンのPCDが小径となる。小径故に、ピン数はロードレーサータイプとは異なり3品だったりする。スギノのマキシィ、シマノの600とかがそんなデザイン。更に、TAのような5VISタイプのクランクアームもランドナーでは定番だったように思う。

横から見て、クランクアームのデザインで自転車のキャラが一発で判る。そして、クランクアームというのは固定するチェーンリングの歯数に合わせて生まれた形という風な理解だ。

しかし、時代が進むにつれて、そういう考え方は崩れてきている。当初は5アームで小さなリングを固定する場合は、特に小さな74mmPCDを裏側に設けた形が産まれたりしてきたけど、最近のクランクデザインは昔と大きく異なっている。

昔は剛性はアーム、リングは程々という感じだったけど、今はリング自体も高剛性なデザインとなっている。リング自体が高剛性となってきたためか、クランクアームの部分は昔のように長いアームというデザインは消えつつある。そして、近年はアーム自体が存在しない、単純なクランクという形になりつつある。クランクにディスク状のチェーンリングを固定するというデザインで、昔のようにクランクアームにリング状のチェーンリングを固定するというデザインでは無くなってしまっている。

まぁ、機能的には似たようなモノだろうけど、横から見た時のデザインの繊細さ等を考えると、自転車に工芸品的な美しさを求める自分からすれば、少し残念。

近年主流のキャップレスデザインのクランクでも、初期のモデルはクランクアームが明確に存在していたけど、多段化が進む程、そういうデザインは消えつつあるようだ。

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