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2023年2月11日 (土)

軽さが正義

二輪、四輪の現代のトレンド、これは環境対策、安全対策一辺倒で技術革新が進んでいる。

四輪の場合、電動化が一つのトレンド。大きなバッテリーを搭載してモーターを動力源に加えるハイブリッドカー、それを動力源とする電気自動車の普及が大きなトレンドとなっている。また、衝突安全性を高める様々な工夫が車体に盛り込まれるようになっている。また、事故を起こさせない対策として各種デバイスが追加されている。これらのデバイスは少なからず、何らかの装置が加わっている。
また、四輪車の場合、消費者の嗜好に併せたためか、豪華絢爛さが増しているが、これらは総て重量増として作用している。
また、車体サイズ自体が、以前に比べて肥大化しており、今や5ナンバーサイズの車体を保つモデルといえば、リッタークラスのコンパクトカーのみで、1.5Lクラスでも3ナンバーサイズがスタンダードな状況だ。
ボディシェル自体には、高張力鋼板の適用箇所拡大等で軽量化が図られているのだろうけれど、車体トータルで考えれば、その重量は過去のモデルに較べると大幅に増しているのが現状だ。

二輪の場合はどうか?というと、安全対策によるデバイスの充実は目を見張るモノがあるが、四輪とは違い、市場の縮小によって大きな利益が望めないためか、二輪車ブーム絶頂の80年代の頃と較べると車体に掛ける事の出来るコストには大きな制約が生まれているように伺える。80年代であれば、性能向上のためにパーツ重量を低減するためのアルミ部材を大量に採用する事が常識であったけれど、現代においてはトップカテゴリーのスポーツバイクを除いては、コストの掛かるアルミ部材の採用は極めて限定的となっているのが実状である。結果、リッタークラス、600ccクラスのスーパースポーツモデルを除けば、各カテゴリーとも車格の割りに重量が嵩んでいるような印象である。

まぁ、少々の重量の影響は、普段使いでは何の意識にも作用していないし、それしか乗らなければ、そんなもんか、、、、で終わってしまう。

しかし、動力を使って動かすとなると、この重量というのは色んな面でネガティブな要素となっているのも事実である。

重たい重量を加速させるためには、大きな出力が必要。重たい重量を停めるには、強力なブレーキが必要、、、、、重量増による慣性を受け止めるには、相応の支えが必要なのは言うまでもない。路面との接点であるタイヤにも大きな負担を強いるし、その摩耗も重量増に応じて増えるモノである。
何でもかんでも加える事によって、結果的に大きな重量となっているというのが現代の自動車の現状のように見える。

仮に、重量が軽く出来れば、総てにおいて負担が小さくなる。もしかしたら、本質的には、そういう方向に進むべきなのではないだろうか?

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