« HIV増加の理由は? | トップページ | タイヤ交換のタイミング »

2023年3月 9日 (木)

いまさらながらHIVを読み直す

感染したら、まずは初期症状が出るという。HIV感染者の50~90%に初期症状が出る。その症状はインフルエンザに似た症状で、発熱、リンパ節が腫れる、咽頭炎、皮疹(ひしん)、筋肉痛、頭痛、下痢のいずれかの症状があらわれますが、数週間程で症状が消えてしまうという。その後が、感染しているけれども症状がでない期間であり、「潜伏期間」という。HIVに感染して発症までは、短くて6カ月位から長い場合は15年以上の場合もあるという。その違いには、様々な要因に影響される場合があると考えられているが、感染して未治療でいると、約半数が約10年で発病するといわれている。発症までに免疫力が徐々に低下し、さまざまな病気(日和見感染症)が併発する。症状も多様でいくつも併発する。代表的な症状として急激な体重の減少、著しい寝汗、下痢等が続き、適切な治療を行わなければ数年で死にいたるという。
発症迄の期間は、上述のように非常に幅広い期間が考えられるとされているが、近年はHIV感染から5年以内でエイズ(AIDS)を発症したという報告が多くなっており、現在のHIVの潜伏期間は3年くらいと考えるのが現実的なようだ。

これがHIVに感染してからの流れ。基本は免疫力を徐々に失って、身体が無防備になっていくにつれて日和見感染症等が重大な脅威となって身体に襲いかかるというもの。
非常に恐ろしい病だと言えるが、一方で人間の免疫の凄さも感じられる。それは、ウイルス感染したとしても初期症状を乗り切れば相当に長い期間の無症状期(潜伏期間)があるということ。確実に免疫力は低下する方向に変化している筈だが、それでも無症状を保ち続けているのである。

HIVはCD4細胞という白血球に取り付く。特に取り付いた白血球はヘルパーT細胞は免疫の司令塔となる細胞であり、これが減少することが免疫低下を意味することになる。因みに、HIVはメモリーT細胞にも感染する。メモリーT細胞は、一度体内に侵入した異物に関する記憶 (メモリー) を担当しえいる。例えば、「おたふくかぜ」だが、子供のころに一度かかると、普通はその後一生かかることは無く、その理由は過去に感染した記憶をメモリーT細胞がずっと覚えているからである。このメモリーT細胞はとても寿命が長く、HIV感染症を完治させるには、メモリーT細胞のなかにいるHIVも駆除しなければならない。ただ、これにかかる時間は、平均73.4年であり、感染後の余命を考えると、人間の寿命の方が尽きてしまうケースが大半となる。つまり、結果的にHIV感染症の一生治らないということになる。

HIV感染症っていうのは、こういう病だという。改めて見直すと非常に怖い病気だということが分かる。

|

« HIV増加の理由は? | トップページ | タイヤ交換のタイミング »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« HIV増加の理由は? | トップページ | タイヤ交換のタイミング »