Treg細胞
免疫応答の抑制的制御を司っている。過剰の免疫応答を抑制(負の制御機構)しており、自己免疫疾患を抑制する機構を有している。自己免疫疾患とは、自分自身の正常な細胞や組織に対して過剰に反応して攻撃してしまうこと。免疫寛容の破綻による疾患の総称の事。つまり、Treg細胞を失うと自己免疫疾患状態に陥るということ。逆にTreg細胞が増えすぎるとどうなるか?本来働かなければならない免疫が不十分となる。例えば癌細胞。癌細胞は周囲にTreg細胞を纏い、免疫からの攻撃を回避しているが、Treg細胞が増えすぎると、更に癌細胞は免疫からの攻撃を受けにくくなる。即ち、癌になりやすくなるということ。癌以外にも作用する筈の様々な免疫が抑制されるということ。
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