空冷機っぽいダミーフィンは、、、
単車で空冷エンジンといえば小排気量に限られる存在となりつつある。
大排気量で空冷というと極々少数派で、多くが水冷エンジンとなっている。
ただ、水冷エンジン車であっても、空冷車風のフィン風のデザインをシリンダー表面に刻んでいるモデルも少なくない。
その多くが、モデル自体がメーカーの過去のモデルをオマージュしている場合が多い。
ホンダならCB400SF、カワサキならZ900RSといったモデルが水冷車でありながら、シリンダーにフィン風のデザインを取り入れている。
個人的には、水冷車にも拘わらず、一見空冷っぽいフィンを刻むデザインというのは好きになれない。正直、フィンを刻むくらいならリアルにフィンが必要な空冷式エンジンで作るべきではないか?と思うし、水冷エンジンを使うなら、その水冷エンジンに見合ったデザインで行くべきではないか?とも思う。
そういう意味では、一般的には大ヒット、そして素晴らしくカッコイイZ900RSとかCB400SFよりも、潔く水冷エンジンで、それを受け入れてデザインにチャレンジしているKATANAとかXSRシリーズの方が好感が持てる。
水冷車なのにラジエターを目立たなくして、シリンダーにフィンを刻んで空冷エンジンっぽく見せる、、、、そもそも単車と言えば機能を満たす最小構成。更に言えば、デザインは機能美の集合体として成り立っているものとも言える。そういう考えに従えば、デザインのためのデザインと言えるようなダミーフィンを刻んで空冷っぽく見せる水冷エンジンというのは、何か違和感があるというか、違うような気がする。
Z900RSやCB400SF、過去に遡ればZRXシリーズ等も素晴らしくカッコイイ存在、売れているのも理解できるけど、ダミーフィンのようなモノが付いている段階で、何か興ざめというか、単車の尖り具合が霞んでくるように思える。80年代以前の新型車のデザインは、当時の高性能を求めたがための形だったけど、今のデザインは当時のデザインを今に再現するための形という空気が強い。特に、ダミーフィンというのは、そんな感じ。
将来的に、ダミーフィンが付いたようなバイクは多分買わない。
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