ロードマン
ロードマンといえば、70年代にブリヂストンが中高生向け通学自転車として販売していたドロップハンドルの自転車。
ドロップハンドルにダイヤモンドフレームという一見、当時のロードレーサー風のフォルムながら、ホイールは実用車と同じ26インチか27インチに1-3/8サイズのタイヤ。
ただ、外装式10段変速を基本とし、初期モデルは前後にセンタープルブレーキを採用、そんな感じで、パッと見は当時のスポルティーフ、ランドナーの中間的な装いのモデルだ。ただ、重量は15kg級と決して軽い自転車ではない。重量増大の原因は耐久性重視でチョイスされたスチールかステンレスのリム、それからダイキャストフレームというスチールパイプをアルミ鋳ぐるみのダイキャスト製法で接合させるという工法で組み立てられたフレームだろう。ダイキャスト製法故に、シートポストは通常のピン留めではなくハンドルステムと同じ斜臼による固定が為されていた。
注目は、キャリア等のアクセサリーがユーザーの好みでチョイス出来るというシステムでの販売。ベースがアクセサリーレスで、49,800円という定価が印象的なモデルである。
そんなロードマンだけど、小学5年の時、それから中学2年の時に乗っていた。乗っていたのはどちらも白色の車両。このロードマンで小中学生の頃は、広島から三次、呉、岩国、遠くでは浜田といった方面へのサイクリングに出掛けていた。
で、思い出したのは、当時、そんなに重さは感じなかったし、走っていて何の不満の感じなかったモノ。そして、小中学生の間でロードマンでサイクリングに行った時、一度もパンクやホイールの振れには遭遇しなかったのだが、あらためて考えると、この頑丈さは評価されて然るべき事だと思う。
ロードマンがパンクしなかった、ホイールトラブルに見舞われなかったというのは、何と言っても実用車と同じ足周りを採用していたからと言えるだろう。
頑丈な軽快車用タイヤ、頑丈なホイールである。小学校5年の時のサイクリングでは脇見運転で、歩道に指してあった鎖付きポールを前輪に巻き込んで、スポークに嵌り込んで前転し、フロントフォークが大きく曲がるトラブルに遭遇したけど、強引にフロントフォークを直進出来る状態に戻してサイクリングを継続したけど、それでもホイールの振れは発生していなかった。現代のロードバイクで同じ様な状況となると下手するとフォークは折れていただろうし、ホイールも無事では済まないだろう。
そんな背景から、次期サイクリング用自転車は、現代に蘇るロードマンではないけれど、頑丈な実用系足周り(タイヤ、ホイール)で作りたいと思っている。
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