タイヤの太さ、幅、空気圧
タイヤの基本、これは重量を支えるモノ。同じ重量なら接地面に掛かる荷重は同じ。
接地面積というのは、タイヤの設置幅だけど、この幅はタイヤ自体の幅、タイヤの空気圧の違いによる変形量で決まってくる。
近年は太いタイヤが良い!的な話が少なくないし、タイヤの太さの優劣については同じ空気圧なら!という前提が付いての話が多い。
確かに、同じ空気圧ならという前提で話をすれば、僅かなタイヤの太さというのは重量以外にデメリットは殆ど無いと考えるのが自然。太さで僅かな違いなら、現実的にタイヤの接地部の接地幅差は無視しても構わないレベル。太さの差が接地幅の違いに顕著に現れるというのは、タイヤ幅50%以上違わないと差は見えてこないと考える方が自然だ。
実際に太さの異なるタイヤを比較すれば、太さに応じて適正空気圧(上限空気圧)に大きな差がある場合が殆ど。逆に、タイヤの太さの違いを顕著に得ようとすれば、空気圧が大きく違うモノ同士を比較するのが大事ということ。
太いタイヤを選べば、低い空気圧が選べるということ。そして低い空気圧というのは、空気バネのバネ定数が小さいということ。荷重に対する変化量が大きいのである。変化する程に接地面積が広がる。それに従って接地面圧が下がっていく。それによってタイヤの潰れ具合が決まる。そうやって潰れたタイヤは広い接地面を確保している。走行時の路面状況等による荷重の変動が発生するが、荷重の変動に応じて反応する変形の幅が広いのが特徴。タイヤ自体が荷重の変動に応じて大きく変形してタイヤ外周の変位をホイールセンターに伝えないのが特徴。そのために、タイヤの中心であるハブ軸は路面からの衝撃変動に連動した変位を来さない。これが太いタイヤによる低い空気圧によるメリットと言える。
太いタイヤ、細いタイヤの議論を同じ空気圧で行っても、一般的には体感出来る程のメリットは無いだろう。近年は高圧タイヤで25Cと23Cの比較で25Cが低抵抗という議論が交わされているけど、25Cとか太いタイヤが優れるという論の根拠は、タイヤが太い分、タイヤの潰れが横方向、細いタイヤの潰れは縦方向、この違いが原因とか、、、
まぁ、否定はしないが、その差が如何ほどか?というのは、正直不明。
一般ユーザーで街乗り中心の場合、こういうストイックな話ではなく、タイヤの太さについての論というのは、太い低圧タイヤ、細い高圧タイヤという違いでなければ、あまり意味はないような、そんな気がする。
因みに、自身は通常のロードとかピストでは、現代のトレンドである25Cとか28Cというタイヤではなく、時代と逆行している20Cをチョイスしている。これを高圧で使っている。
荒れた路面における乗り心地は褒められたモノではないけど、綺麗な舗装路では、踏んでダイレクトに反応するし、ヒルクライムでも軽く漕げるので、世間の話は気にせずチョイスしている。
ただ、これから作成を計画する自転車では、逆に太い低圧タイヤで舗装路向けというのを念頭に置いている。
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