燃料タンクの形状
最近のバイクの燃料タンクの形状、上から見ると非常に幅広。こんもりしている。
しかし、その容量は非常に小さい。
その理由は燃料タンクの裏側が大きくえぐられているから。何故か?というと、その部分にエアクリーナーボックスが位置しているからだ。エンジン自体、V型なら兎も角、並列エンジンでも大きく前傾したモノが多く、吸気形状がダウンドラフトタイプとなっているので仕方ない。エンジンの上に吸気、その上にエアクリボックス、その上に覆い被さるように燃料タンクが位置する。
それ故に、ハンドルピポットより高い位置に燃料タンクが盛り上がるような形状で配置されている。しかし、エアクリボックスを囲むような構造故に、タンク自体の容量は大きくない。
大昔のクレードルフレームで一本のバックボーンパイプが通っている車両でもフレームを跨ぐように燃料タンクが覆い被さっていたけど、燃料タンク裏側のくり抜き空間の大きさは、エアクリボックスを囲むタンク程はくり抜かれていない。
わが家のCXでもフレームパイプを跨ぐ構造。そしてタンク容量は19Lを確保しているけど、外観的なサイズは大きくない。ガンマではサイドループのフレーム故にタンク裏にくり抜きは無し。それ故に、外観はとってもコンパクト。しかし、その容量は22Lと大型。
現代のバイクにおいて20L以上を確保しようと思えば、BTのように超巨大なサイズが必要となるわけだ。
そもそも、ダウンドラフト吸気タイプのエンジンレイアウトの必要性があるか?というと、そうではないだろう。通常のホリゾンタル吸気にすれば、吸気系はエンジンの後、そしてその後にエアクリボックスという構造になる。そうなれば、エンジンの上部のスペースに余裕が生まれる。このエリアに適切な容量の燃料タンクを配置するという構造の方が、少なくとも街乗りバイクには適性度が高い気もする。前後に長い車体、、、といっても80年代以前は殆どがそう、、、、。
前後にチンチクリン、上下に厚く、左右に幅広、、、、これはネイキッドバイクには不向きなデザインのように思える。
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