日立のトイデジ
普通のデジカメ、市場は壊滅しているけど、トイデジに関しては未だ細々と継続中。
トイデジといえば、昔は馬鹿にされていた存在。記憶を遡れば、トイデジが色気を出してオモチャから一見コンパクトデジカメ風になった時が一番馬鹿にされていた時代かもしれない。
馬鹿にされるトイデジとしては日立のカメラがトイデジと揶揄されているけど、日立のデジカメを振り返ってみた。
日立のデジカメというと、日立リビングサプライというところが供給するi.megaというシリーズ。
創成期のモデルがiNCシリーズだけど、だれも知らない。割と早い段階にHDCシリーズに変わっており、日立のカメラといえばHDCシリーズという印象。そしてHDCシリーズの評価は概ね低評価。
HDCシリーズといえば、パンフォーカス、単焦点、CMOS、電子シャッターのカメラというのが基本。見た目が普通っぽいけど中身がトイデジという仕様。低評価の理由は、デジカメとしての評価。だけど、トイデジとして見れば普通である。価格自体がトイデジだから、評価もトイデジ基準として行えば普通と言える。
iNCシリーズはインターネットカメラというキャッチフレーズで登場。2000年に登場したのがPCカメラとしての利用が重視されたiNC35という30万画素機、翌年2001年に登場したのが今でも所有しているiNC100という30万画素機。これはサイバーディスプレーというEVFを装備しており、EVF内で再生、消去等が画像を見ながら行えるモノ。単三電池三本仕様のトイデジだけど、EVF内で再生が出来たりするのは結構楽しい。このギミックがお気に入り。2002年に登場したのがiNC130で130万画素機。これは機能を絞って軽量なモデル。これも所有していたことがある。今思えば、トイデジと割り切れば良品だったように思う。
次のHDCシリーズは見た目を普通のデジカメチックにしたのが低評価の理由になったように思われる。HDCシリーズの初号機はHDC-1というモデル。130万画素、液晶付き、SDカード対応、乾電池駆動というフォーマットで、後に高画素化してHDC-2、3と展開、その後も筐体を少しずつ変えながらシリーズをリリースしている。ただ、映像はどれも一緒のパターン。
HDCシリーズの亜種といえばHDC-401というモデル。これはCCD、メカシャッター搭載という他のシリーズとは異なるモノ。基本はトイデジだけど、CCDで高画素という事で、写真的には割と普通の写真が撮れる仕様。その後、CCDで光学ズーム付きのモデルが登場することになるが、CCD機の先駆け的モデル。
今、iNC100、HDC-1、HDC-401というモデルが手元にあるけど、一番のお気に入りはiNC100。これは仕掛けが面白いのでお気に入り。HDC-1等は他のカメラのパーツ目的で買った、ジャンクまとめて商品の中の一台。偶々動いたので手元に残っている。ただ、HDC-1は予想していたよりコンパクト。写真も如何にもトイデジチック。VQ1005等と通ずるモノ。これはこれで悪くないような気もする。HDC-401については、当時の400万画素クラスのパンフォーカスデジカメとそんなに差異は無い普通の一台。
このように、トイデジは普通のコンデジっぽい方向に進化したものが多いけど、興味深いのは普通のコンデジっぽく進化を進めたトイデジブランドは殆ど消滅している。
一方で、トイデジらしさを貫いたオモチャは、未だに市場で見掛ける事が出来るのが興味深い。
そんなトイデジだけど、トイデジと言えば、パンフォーカス、マクロ付き、単三電池駆動というのが基本スペック。これだけだからボディはコンパクトなものが多い。こういうトイデジ、今見れば、結構面白いし、映像もトイデジならではのダメ具合。このダメ具合が狙って作られたものではなく、未完成感がとてもイイ味を出している。
このイイ味ってのは、有名なVQ1005シリーズにも感じられる。最近、部品取りでカメラジャンクまとめてをゲットしたけど、その中に完動品のi.megaのHDC-1があった。他にも多くのコンデジがあったけど、普通のコンデジは全て廃却したけど、このHDC-1は手元に残す事にした。映像見ると、、、iNC130を殆ど一緒っぽい、、、、
こういうトイデジ、結構好き。因みに、i.megaシリーズでは、レアなCCD搭載のHDC-401って機種、これもジャンク箱一式で偶然入手した一品だけど、嫌いじゃない。
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