キャブ車の始動
インジェクション車の始動性は何時も良好、、、、
まぁ、始動時において必要な燃料をポンプによって加圧して噴射して噴霧する。この噴霧された液滴は微細で着火しやすい状態、、、、そう考えれば、始動性が悪くないってのは、或る意味当然といえば当然。
で、ふと考えた。
キャブレターってのは、メインジェットとニードルの隙間から負圧によって燃料が吸い出されて霧化して、それが着火して、、、、所謂、ベンチュリー効果によって吸い出されて燃料が供給される、、、まぁ、定常運転なら機能するのは理解出来る。
しかし、ふと考えたのは、始動時の事。始動時、スロットルは全閉。その状態でセルなり、キックスターターなりでクランキングしてピストンが上下する。この際の上死点から下死点への移動時に発生する負圧のみを利用してスターター系から燃料を引き込んで、それが霧化して着火するという仕組み、、、、考えてみれば、凄い事である。僅かな容積変化で生じる負圧によって燃料が吸い出されて霧化、そして着火、、、、
今更ながら、神秘的である。運転時におけるベンチュリー効果ってのは、考えても、なる程!的に思うけど、始動時にも機能しているってのは、とっても凄い。
自身、知識が浅いからかもしれないけど、このキャブレター、最初に発明した人は凄い天才だと思う。
1993年に調達したCX、満足出来る始動性を発揮し始めたのは、実は2020年以降、、、、それまでは、掛かれば調子良いけど、乗り終えて数日経つと、掛かりづらい、そして掛かっても片肺気味が多く、大抵はプラグが煤け気味、、、街乗りレベルだとSM指定のままだと燃料が濃かったのかもしれない。始動性が改善したのは、パイロットスクリューでガス薄めにしてから。戻しの回転数を1/2回転しただけど、それで劇的に変化したけど、触りながら、こんな仕組みで良くエンジンが掛かるなぁ、、、、と思ったのが、こういう感想を得た発端だ。
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