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2023年10月24日 (火)

旧車

二輪でも四輪でも旧車が一寸したブーム。
旧車の定義は、どのくらい古いモノから旧車と呼ぶか?というと、明確な定義は無いような気もする。
そんな旧車だけど、昨今注目されているためか、旧車自体がマーケットを確立しており、レストア、整備された旧車が高値で取引されている。それ故に、旧車に興味を持てば、一昔前より簡単に旧車を入手する事が出来る。

旧車の問題は、ズバリ古い事。これは魅力でもあるけど、欠点でもある。

古いと何が問題か?というと、新車に較べると信頼性が著しく欠けているということ。
しかし、メカニズム上、構造上、故障が発生しやすいという訳でもない。
思い返せば、90年代、80年代、70年代を振り返ると、その当時、その時代の新車が直ぐに壊れて動かなくなる事があったか?というと、そんな事は殆ど無い。

旧車を今乗って問題となる信頼性の欠如というのは、旧車故の作られてからの経過時間による経年変化によるもの。そう言う意味では、機関からハーネス、電気系統迄を完全に真新しい部品を使ってレストアしていれば信頼性の欠如が問題になることはない。ただ、現実に存在している旧車ってのは、外観的、機関の主要部分についてはレストアされていても、それ以外の部分には手が回りきっていないのが実際だろう。それ故に、思い掛けないところが経年劣化によって壊れて走行不能に陥ったりするだけだ。

こういう事態についての思いや対処っていうのは、旧車乗りによって大きく変わってくる。

旧車が旧車と呼ばれる以前からずっと所有して乗り続けている人の場合は、長い所有歴の中で、弱点は?次壊れるのは?って箇所が概ね判っている。しかし、近年の流行で入手して間もない人の場合、必ずしもそうではない場合が多い。

個人的には、旧車ブームで旧車の車両価格、パーツ価格が高騰するっていうのは、あまり有り難くない。少しずつ直しながら乗ってきた人にとっては、流行によってパーツや車両の価格が高騰すると、長く乗ってきた人が手放さざるを得なくなる場合もありそう。価格の高騰は、流通量に対して需要が高まった結果であり、高まる需要の元は?というと、旧車を新たに手に入れようとする人ということ。

旧車ブームが進む程に、旧車のオーナーの入れ替わりが進む感じがしてならない。そういうのは少し残念に思う。

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