ユニットプロリンクとフルフローター
RC211Vが出た頃から感じていたこと。RC211VといえばV5エンジンを搭載した初代MOTOGPレーサーだけど、車体はユニットプロリンクというのが大々的にアピールされていた。
このユニットプロリンク、スイングアームの動きをリンクで取り出して、フレーム側に支点を持つテコを介してストローク比を変えてサスペンションユニットをストロークさせる。そして、サスペンションユニット自体はスイングアームに固定して、フレームに力を伝えないという構造だけど、これは初期のフルフローター式サスペンションと殆ど同じような印象である。フルフローター式サスペンションは、初期のカワサキのユニトラックサスペンションを参考にしたのは間違いない。スイングアームの動きをリンクとテコで下方向に変換するところ迄は一緒。違いはサスペンションをフレームで受けるのがユニトラック、スイングアームで受けるのがフルフローター。フルフローターの言葉の由来はダンパーユニットがフレームに固定されていないから。
これを見ると、大昔の初期のフルフローター式サスペンションとユニットプロリンクサスペンションって違いがあるのかな?というのが、MotoGPが始まった頃の素朴な疑問。
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