20年の長さ
2020年時点に於ける20年前、それから1985年時点に於ける20年前、イメージが随分と違う。2020年時点における20年前、2000年頃だ。
パソコンは?というと、2020年といえば、Core i7とか、OSはWindows10である。2000年は?というと、PentiumIIIでWindows2000だ。どちらもインターネットが出来る。メールも出来る。これ系の機器で時代の違いといえば、スマホが登場している事が大きな違いだけど、それ程、大きな違いは感じない。
車や単車で振り返る。
2020年時点で2000年頃の車、例えば、RX-7を見ても古さは感じない。単車でいうと、例えばVTR1000Fを見ても同様。
しかし、1985年時点の20年前というと、1965年、、、、パソコンは存在しない。車は?というと、FC型RX-7の時代にコスモスポーツとかトヨタ2000GT、、、、既にクラシックカーである。単車もレプリカ全盛の時代に1965年というとWの時代、CB92とかの時代、、、、完全に古い。
同じ20年でも近年の20年の変化と、35年前における20年の変化を較べると随分と印象が違う。同じ20年でも社会、社会を構成するモノの変化の幅が違うのだろう。時代が新しい程、進化の度合が緩やか、、、それ故に変化を感じにくいということだろう。ただ、変化が一様に進んできた訳ではない。90年代というのが大きな時代の分岐点のように感じる。90年代以前というのは未熟な時代。それ故に進化の幅が大きかった。90年代以降は成熟した時代。進化はしているけど大きな変化というよりも熟成を進めるような変化の時代。物理的に90年代で一定のレベルに到達して、思い付く事が一通り出来るようなった時代なのだろう。パソコンにおけるマルチタスク、通信といった考え方は昔から在るけど、その考え方が実用に耐えうるシステムを生み出せるようになったのが90年代のハードの性能の恩恵と言える。90年代と現代ではハードの性能は大きく変わっているけど、基本的な部分での変化は極僅か。
時代の変化はニーズ主導か、ハード主導かのどちらかでもたらされるけど、次の変化は何時で、何主導でもたらされるのだろうか?90年代以前は?というと、恐らく60年代だから30年の間隔がある。90年代から見れば、2020年代の今は既に30年が経過している。そろそろ、大きな変化の潮流が見えてきても不思議じゃない。
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