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2024年1月 7日 (日)

リターンライダーのハイリスク

2000年代後半になって良く聞く言葉。90年代には、それ程聞いた覚えが無い。
誰のための言葉か?というと、やはり80年代バイクブーム世代向けの言葉かもしれない。80年代の10代、20代というのは2000年代で30代、40代、2010年代で40代、50代、2020年代で50代、60代である。その言葉を良く聞くようになったのは2010年代以降だから、リターンしたライダーというのは40代から50代という世代だろう。この世代は正しく80年代バイクブーム世代。この頃のライダー人口は圧倒的。ただ、ブーム故の増加のために、生活が変わることで二輪から遠ざかる人も少なくない。多くが社会人になって、結婚、子育てでバイクから降りる。ただ、90年代後半からの大型二輪免許の教習所取得の解禁、大型二輪車の国内販売の一般化もあり、80年代世代の生活が一段落して二輪に再び乗り始める人も増えてくる。この戻ってきた人というのが、所謂リターンライダー。

リターンライダーというと2010年代に単車に再び乗り始めた人。80年代に乗っていて、90年頃には降りていった人達だから、そのブランクは実に20年である。知識も経験も20年の空白がある。この空白の影響というのは、自尊心だけは当時のままだけど、技量や対応能力については殆どゼロリセット状態、更に、体力面では20代から50代になっているということでマイナス状態である。

意識だけは自信に溢れるも、体力面ではマイナス状態、対応力はゼロリセット、、、、これが意味する事、事故リスク、重症化リスクを考えると、全世代の色々なパターンの世代のライダーの中で最もハイリスクな集団と言える。

若年世代は、自信は在っても程々、経験無くとも体力十分ということで、リスクは少しマシ。老年世代のリターンで無い初心者なら、自信は持たない、体力は無い、経験も無いということで、セーブするというリミッターが効いている分、リスクはやはり少しマシと言える。

リターンライダーの事故が頻繁に報道されているというのは、或る意味当然なのかも知れない。

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