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2024年2月27日 (火)

BTとVFR

 最近はこの二台をセットで続けて乗ることが多い。以前はCXとBTだったけど、その時はBTに対してよりもCXの軽快感を強く感じる事が多かった。CXは非常にバンクさせやすく、後輪で積極的に向きを変えるという印象が強く、バンクさせやすく、バンク角に応じてフロントが追随するという印象。BTに関してはバンクさせるにも重さを感じる物。これは車重、タイヤ幅の広さや扁平率に起因しているような印象。そんな安定サイドの車体の向きを変えるためには、積極的にバンクさせる事が必要。そのためには、しっかりとステップに荷重を掛けてやる必要性を感じていた。ただ、どちらも乗りにくいという印象は無かったように思う。
 しかし、VFRとBTというセットになってからは印象が随分違う。VFR、特にヘッドライト、メーターユニットをフレームマウント化してからは前輪の操舵感が非常に素直。何の抵抗感も無い。向きを変えるのにバンク角を与えるきっかけとしてステップへの荷重コントロールは殆ど不要。どちらかというと前輪のジオメトリー変化で姿勢が簡単に作れる印象が強い。後輪を軸に前輪に蛇角を与えたらクルッと回る感覚。前輪を積極的に使う乗り方の場合、CXではフッと切れ込む感覚が有ったので、車体バンクを積極的に使っていたけど、VFRでは切れ込み感は皆無。前輪主導でバンクしていく、その場合、後輪は不安定に鳴りがちだけど、パワーを与えてトラクションを掛けるにしても低回転からスムーズにトルクが立ち上がるのでグリップを失うようなそぶりが見えず非常に扱いやすい。トラクションを掛けたら前輪が素直に反応して蛇角が自然と小さくなる。それに慣れた乗り方をすると、BTでもCXとセットで乗っていたときより、前輪を主体的に操作しようとしてしまう。すると、、、ハンドルの重さというかぐらつき感を強く感じる。如何にも重たい前輪を操舵している感覚。イメージ的におっかなびっくり感が強い。VFR的な乗り方をすると、大型フェアリング等を装着することで重たくなった前輪を負担に感じてしまう。そう、BTを操るときは、VFRとは異なり車体をバンクさせる事で、旋回させてやらないと前輪周りに重さを感じる事になる。同じアップハンドル車でもBTとVFRは乗り方が全く異なる。市街地で扱いやすいのは圧倒的にVFRだ。ハンドルの軽さ、素直な操縦性、これは今まで乗ってきたバイクの中でも一、二を争う乗りやすさである。言葉は違うかも知れないけど、オフ車に近い操作感である。

ウルトラスムーズで低回転域からトルクフルなエンジン、それから低重心の車体、更には大きな蛇角時において切れ込みを生じさせないハンドル周りの慣性重量の少なさ、これはVFRの最大の美点。こんなに乗り易いとは、、、、ナナハンとは思えない。アンダー250ccクラスの操作感である。ホント、メーターとヘッドライトのフレームマウント化は大正解である。メーカーが250ccクラスで、こういうフォーマットのジムカーナスペシャル的なモデルをリリースしたら、、、恐らく、買うでしょう。

ただ、その正反対でのBTは、それはそれで楽しい。重量車を扱っているという感覚が常に感じられるもの。

エンジン自体はV4の方が圧倒的にスムーズで速いけど、、、、BTとかSVのようなVツインのドコドコ感とパルスの効いたトルク変動は、それはそれで楽しい。

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