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2024年3月17日 (日)

サイドスタンドの角度

これ、結構重要。
まぁ、新車でノーマルなら基本的に問題は無い。程良い傾きで安定して車体を支えてくれている。

しかし、ノーマルでも古くなってサスペンションが経足ってくると、車体が立ちすぎていてスタンドの反対側に倒れそうな状況になる。バランスの悪い足周りスワップでも陥りかねない。他には、シート高の高いバイクのシートを下げるためにローダウンキットを組み込んでリアの車高を落としたりしても陥りやすくなる。他には、サイドスタンドターンを駆使し過ぎてサイドスタンド取り付け部の形状が変形してリンク部のガタが大きくなってサイドスタンドが正規の角度で車体を支えられなくなった場合にもなりうる話。

一方で、旧車に比較的新しいモデルの足周りをスワップしてケツ上げデザインにすると、今度はサイドスタンドが寸足らず状態になる。スタンドを掛けると、車体が傾きすぎて、取り回しで車体を立てる時に、無意味に重たくなったりする。

そんな訳でサイドスタンドっていうのは、結構重要。

サイドスタンドの取付部の変形以外で、サイドスタンドを使って車体を支える姿勢がおかしくなるというのは、実は、単車にとっては宜しくない状態。
サイドスタンドが不自然になるというのは、車体の重心位置が標準状態から大きく変化している事を示している。単車の操縦性っていうのは、メーカー出荷の段階で、かなり綿密なテストが繰り返されて与えられている。重心位置が大きく変わるような足周りの変更というのは、ジオメトリーが相当に大きく標準状態から懸け離れている。個人的には、そういうバイクは出来るだけ避けたいもの。それを見抜く一番手っ取り早いのがサイドスタンドを掛けた状態の立ち姿だったりする。

見た目カッコイイケツ上げカスタムバイク、、、よく見れば、撮影のためにサイドスタンドの下に下駄を履かせて撮影されているものも少なく無いけど、それって、個人的には操縦性が大きく破綻している可能性がある見た目だけカスタムって印象が強い。

特にリアのかち上げというのは、スイングアームの垂れ角が不自然な状態で、トラクションの状態でサスペンションの作動性が大きく制限されているような代物も少なく無い。この辺、結構注意が必要である。

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