吹け上がりの速さ
エンジンのパワー、トルクというのと吹け上がりの速さっていうのは基本的に連動しない。
吹け上がりが速いというのは、スロットル開度の変化への出力応答の追随が優れるということ。レスポンスというのは、開けた瞬間でのエンジンの反応。吹け上がりというのは、その持続。
吹け上がり、つまり回転上昇が持続的に俊敏というのは、スロットル開度に応じた混合気が滞ることなくエンジンに供給されるということ。
吸気口径が小さければ、流速は高まっても抵抗が勝れば混合気の供給が追い付かない。口径が多き着れば、流速が失われて混合気の供給が追い付かない。
トルク型の実用エンジンのドーピングを行っても、基本部分に手を入れてなければ、流速が高まっても抵抗が大きく、回転上昇は思った程の速さにならなかったりする。
我が家のプロボックス、ノーマルエンジンに過給機を搭載してトルクは増強されている。定速で走行すると、トルクの太さ故に、変速は不要のようになるけど、アクセルを開けて素早い回転上昇を期待しても、それは適わない。所詮、実用エンジンのヘッド周りのデザインである。カムのプロフィールも吸気口径の設定も然りだろう。
回転上昇の素早いエンジンっていうのは、トルク云々とは別の意味で楽しい。
因みに、AV50というレジャーバイクも基本は実用エンジンである。回転上昇は極めて緩慢である。
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