猫背、無理膝、、、、
チョット支離滅裂な内容のサイトだけど、リアブレーキ否定論者のライディング指南記事をサラッと読んで気になった事がある。それは、猫背や膝だしを諄いくらいに推奨している事。自身もライディングフォームについては自分なりの考え方を記事にした事があるけど、面白いぐらいに正反対。まぁ、自分より年配で二輪歴の長い方の指南だから、それなりに自信や裏付けがあるんだろう。
ただ、昨日のリアブレーキ否定論とか、猫背や膝だしの過度な推奨ってのは、自分と大きく意見が違うところ。
ブログを拝見すると、猫背というよりも、猫背だけでなく、撫で肩というか巻き肩というか崩れた体幹という風にしか見えない。背中というよりも肩甲骨辺りが丸まったフォームが状況によっては見られるのであれば何とも思わないが、何時でも何処でも猫背フォームってのは、何となく違うのでは無いだろうか?少なくとも、コーナリング中において猫背ってのは有り得ない。二輪車ってのは車輪が二個、ホイールベースも短い、つまりろめん状況によって車体姿勢が乱れやすい乗り物。こういう乱れやすい乗り物を安定させるにはトラクションが掛かるように車体にしっかり荷重を載せる事が重要。荷重を載せるためにでライダーが出来る事というと、自分の体重をしっかり安定的に車体に載せる事。安定的に載せるには、身体が外乱によってふらついて荷重をかけるポイントが振られないようにする事が最重要の筈。体重を固定した位置で車体に載せる上で重要なのは、しっかりと車体を下半身でホールドして、骨盤から上の状態をふらつかせず固定した状態を保つということ。言い換えれば腹筋等の体幹を駆使して身体を支え、支えた体重を骨盤を介して車体に伝える事。大事なのは、ミゾオチから下の背中は真っ直ぐにして体重をしっかり車体の載せてやる事なのである。体重を使ってタイヤを路面に押し付ける事が大きなトラクションを掛けるための必要条件なのではないだろうか?人間の身体で重たいのは頭、頭の重さも背中を介してしっかり車体を安定させるために駆使する、、、身体の重さを車体を抑えるために使う上で重要なのが体幹の強さ。外乱に乱されず強固に身体を安定させるには、何よりも体幹が重要だろう。体幹という腹筋、背筋の強さ、これがあるから様々な状況において必要な姿勢を保つ事が出来るのだ。勿論、不要な場面ではリラックスすれば良いけど、体重の活用が必要な場面では、そういう姿勢を保ち、状況の変化に応じて姿勢を変化させる事が出来る体幹こそが重要なのである。
形だけの猫背で玄人感を出す人というと、割と多い割合でコーナーリングアプローチの速い段階で膝を開いている人が多いように思うけど、このブログの筆者もそんな感じ。まぁ、そういうフォームで上手い人もいるのかもしれないが、二輪車を扱う上で何よりも大事なのは自由に使える自分の体重を如何に使うか?という部分。コーナーリングアプローチにおいて重要なのは、何よりも迅速なリーン姿勢への移行。そこで大切なのは荷重のコントロールだ。コーナーリングアプローチで内膝を開いて上体を内に寄せてコーナーに進入し、それに併せてバンクさせて行くというのも理解出来なくはないけど、車体を必要な姿勢(バンク)に追い込んでいく上で最も素速く確実に行えるのは、何と言っても内側のステップへの加重である。内側のステップに荷重を載せるのが最速。その段階で内膝を開いているとステップ荷重なんて出来る筈が無い。ステップを必要量踏むだけでOKなのだ。それによって車体は簡単にバンクする。バンクに併せて背骨を立てて後輪に体重を載せる。そうしていくと、結果的に内膝が開いていく。結果的に開くだけで股を開いている訳ではない。結果的に開いた膝が、場面によっては地面と擦る事があるかもしれないが、膝が地面に接触する状況になった時、何処が地面に接するか?というと、自身の経験から言うと脹ら脛の外側が軽く接触する程度という感じだ。
コーナーの進入段階で膝を開いて腰をずらしてフォームを作って進入する、、、、まぁ、一見、玄人っぽいけど、それって、連続した複数のコーナーがある時に非常に速い速度で走っている場合の途中段階とかなら有り得る話だけど、その辺の一般道だったり、単発のコーナーで、その気満々で、アプローチの速い段階から膝だしして猫背でハングオンフォームで走るってのは、チョット違う感を感じてしまう。
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