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2024年4月 5日 (金)

オーバードライブ時出力比較

我が家のVツインといえば、CX、SV、BTがある。何れも出力は低い。
しかし、公道で常用する速度域で、オーバードライブで定速走行中のエンジン出力は、思った程低くないのが特徴。

以前、CXのカスタマイズでは、常用域における出力、トルクをどのくらいを狙う?ということで、減速比の組み換え、ホイールサイズの変更等々を行った時の出力を計算するシートを作った事がある。このシートで計算するのは、回転数指定で出せる各ギアでの上限速度、定速走行時の各ギアでの回転数、定速走行時におけるエンジンの発生する出力を比較出来るモノ。まぁ、単純なシートだ。

比較車輌は、600cc、750cc、1000ccの4気筒スーパースポーツ、1000ccのツインのスーパースポーツ、それから自分の愛車の比較。

興味深いのは、60km/h巡航で各車のオーバードライブで走行している時のエンジン出力とトルクは殆ど差がないというよりは、実用ツインの方がスーパースポーツを2~4割上まわっていると言う事。更に、その回転域がパワーバンドに近いのは実用ツインであり、60km/h近辺でオーバードライブ固定で走っている限り、スーパースポーツ系モデルは物凄く非力ということ。500ccシングル、400ccスポーツモデルの場合は、スーパースポーツ系より更に1割程度低くなる。100km/h巡航においても実用ツインはスーパースポーツ系より2~3割上まわっている。実用ツインがスーパースポーツに出力レベルで追い抜かれるのは、650cc以下の実用ツインでは130km/hで、リッタークラスの実用ツインでは150km/hが追い越される速度。150km/h以上の速度域になると、スーパースポーツの独壇場となる。

逆に言えば、上限で120km/h、高速道路外一般公道、峠道レベルの速度域では、予測出来ない状況で走行する場合は、オーバードライブを選択していても、ギアチェンジ不要で十二分なトルクと出力を広い範囲で発生しながら走行出来るという部分で、心地よいリズミカルな走行をアグレッシブに行う事が出来る。CXでは120km/hの全速度域においてSVを15~20%程度上まわる出力とトルクを発生しており、排気量では大きく劣るBTに対しても数%減程度の出力とトルクを120km/h以下ではオーバードライブのギアポジションで発揮している。勿論、スーパースポーツモデルがシフトダウンすれば、より強力な出力が得られるが、上まわるための出力を得るためのギアポジションは6速ODから2~3速迄落とさなければならないのが現実だったりする。実用ツインであれば4速~ODの範囲で十二分な出力、トルクが取り出せるというのが最大の美点だったりする。

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