ツインチューブフレーム
呼び方から言えば、ペリメーターフレームの方がよいのかな?
奔りといえば、1KT型のTZR250が初出だったように思う。このヘッドパイプからスイングアームピポットに掛けて幅広の部材を直線的に渡したレイアウトのフレーム。
このフレームはカウル付きのスポーツバイクでは、何の違和感も無く格好良いモノと見えるけど、カウルを持たないネイキッドバイクに採用されると、フレームの存在感が大きすぎて、どうも格好良く見えない。視覚的に圧迫感を感じる。
ネイキッドバイクでカッコイイ造形といえば、タンクがあって、その下にエンジンが露出しているのが理想だけど、ペリメータータイプのフレームでは肝心のエンジンの視覚的に重要なヘッドカバー辺りが隠されてしまうのが、なんとも寂しい。最近のデザインは、ラジエターシュラウドを大きくデザインしてエンジンの多くの部分を覆いかくす傾向があるけど、あれもエンジンの造形美が見えないという点で少し残念。
まぁ、最近のエンジンは水冷化されてバルブ挟み角も狭角仕様でカムカバーのデザインも少し縮こまったモノが多い。空冷フィンっぽいデザインはあってもフィンでは無いもの。それ故に、以前ほどは積極的にエンジンを見せなくとも良いというのが根底にあるかも知れない。それ故に、エンジンを立派に見せるという方向性が薄れているのも、ペリメーターフレームのバイクが増えてきた理由かも知れない。
ただ、やっぱり視覚的にのっぺりした板が広い面積を占めるのは格好悪い。責めて、パイプを用いたトラスフレームの方が格好良く仕上がるようにも思う。近年のバイクならXSRシリーズ、新型KATANAがあるけど、それらに較べるとZ900RSのデザインは遙かに受け入れやすい。
| 固定リンク
コメント