単車のタンデムシート
昔の単車といえば、ライダー、タンデムライダー共に一体型のシートに座るのが通例だった。少なくとも80年代前半以前というと、それがスタンダード。
しかし、80年代半ばからのレーサーレプリカブームでは、ライダーのシートとタンデムシートは別体構造が登場。別体になった理由は、座る位置、高さに大きな落差が生まれたから。
そして、それ以降、現代に至るまで、多くのバイクが分割式別体シートを採用している。
ライダーとタンデムライダーの座る高さが違っている。
この段差のあるシート、ライダー側は兎も角、タンデムライダーにとっては快適性は大きく失われている。昔のシートは座面も広くスポンジも厚く快適だったけど、近年のシートは幅も狭く、スポンジも薄い。そんな訳で快適とは言いづらい。
最近では、タンデムベルトも必須ではなく、思えば、タンデムライダーにとっては快適性は失われている。
まぁ、タンデムを軽視していないビッグスクーター、クルーザー等では快適なシートが装備されているので多くの人にとっては不満は無いのだろう。
ただ、この段付きシートタイプのモデルは一人乗りの際の荷物の置き場として考えると心許ない。広いシートだと、荷物を括るスペースとしても活用出来る。昔のモデルはテールカウル部も大きいのでキャリアも装着しやすいけど、最近のモデルでキャリア、ボックスの装着というとテールカウルが小さく、後付けキャリアは完全にオーバーハングとなるのも今一。実用性を考えると、もう少しデザインに実用性を加味して欲しい気もする。
| 固定リンク
コメント