ダウンドラフト吸気、ホリゾンタル吸気
Z900RSのデザインの記事でも書いたけど、燃料タンクのデザインの違いに影響する要素、これは、エンジンの吸気デザインの違い。
今時のエンジンはシリンダーの前傾マウント、吸気はダウンドラフト吸気。構造的にはシリンダーヘッドより上に吸気デバイス、そしてその上にエアクリーナー、、、、その上に燃料タンク。燃料タンクはエアクリーナーを上から覆い被さるデザイン。それ故に、平べったく大きな外形形状となる。しかし、内部が大きくくり抜かれているので、外観ほどの容量が確保されていない。
昔のホリゾンタル吸気ではエンジンの後方に吸気、その後方にエアクリーナー。エンジンの上にはフレームバックボーンのみ。燃料タンクはバックボーンパイプを跨ぐだけである。それ故に、くり抜かれた容積は最小。燃料タンクは外観コンパクトでも十分な容量が確保されている。
燃料タンクってのはくり抜きが無ければ容量が結構確保出来る。ガンマ400/500ではくり抜きゼロ。外観コンパクトでも容量は22Lを誇るのだ。
そういう意味で、今時のダウンドラフト吸気のエンジンを搭載したバイクってのは、タンク形状に無理が生じる。
別にダウンドラフト吸気のエンジンでなければならないわけではない。本格的なクラシックスポーツバイクを作るのであれば、昔ながらのホリゾンタル吸気でエンジンを作って欲しいモノ。ホンダのGB350なんかがイイ感じ。CB1100も然り。そうであれば、結構クラシカルなデザインが作れる。エンジンがホリゾンタル吸気であれば、全体のデザインもホリゾンタル基調で伸びやかなデザインが出来ると思われる。
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