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2024年7月 6日 (土)

キャリパーのフローティングマウント

レーサーレプリカ時代、単車のリアブレーキは制動時におけるサスペンションへの作動性への影響を軽減させるために、フローティングマウント式のリアキャリパーが標準的な仕様だった。
しかし、今時のSSモデル等を見ても、フローティングマウント式キャリパーを採用しているモデルは殆ど無い。

キャリパーはリアアクスルを軸として可動するキャリパーサポートに取り付けられており、キャリパーサポートはフレーム側とトルクロッドで固定される構造。トルクロッドがスイングアームの上側に配置されている時は、トルクロッドはフレームを押す方向の力が作用し、スイングアームの下側に配置されている時は、トルクロッドはフレームを引く方向の力が作用するというモノ。

当時の記憶を遡ると、制動時にキャリパーがホイール回転方向に押し付けられる事によってスイングアームに作用するサスペンションが沈む方向の力をキャンセルするためという説明だった筈。また、リアブレーキを作動させる事で、サスペンションがダイブ方向にストロークする事で、リアタイヤの路面追随性が悪化してホッピングしやすくなるのを解消させるためという説明も聞いた事があるが、チョット定かではない。何にしろ、レプリカ全盛期においては、走りに効果的な装備は装備を競い合っていた時代。それ故に、一車が採用するとライバル車も挙って採用という感じで普及したようにも思う。

しかし、現代においては、殆どがキャリパーはリジッドマウント化されている。

リジッドマウント化されてのメリットは何があるか?というと、構造の単純化による軽量化、或いは、リアブレーキの小径化、キャリパーの小型化に伴って制動時に発生するトルクが小さくなってきたために、無視しても構わなくなったためか?実際、リアのフローティングキャリパーを採用していたモデルの多くは、リアブレーキは比較的大きなものが装着されていたのも事実。そういう構造が必要な程に、リアブレーキが小さくなったと考えるのが一番かもしれない。
他には、リアブレーキを制動させる事で、リアを沈める事が出来る用になると言う事か?ライダーが車体姿勢を積極的に制御出来るということがメリットという風に捉えられ始めたのが、廃れた最大の理由かもしれない。ただ、未だに社外パーツとしてリアキャリパーのフローティングキットというのは少なくない。

因みに、我が家ではガンマがフローティングマウントを採用している状態。

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