ホイールベースとホイールサイズ
自転車で安定性を追求する。
一つはホイールベースを延ばす。一つはホイールサイズを大きくする。
どっちが有効か?
小径車の場合、安定性を確保する目的からか、ホイールベースが長いモデルも少なく無い。具体的にはDAHON系の自転車。20インチながらホイールベースは非常に長く1000mmを越えるものもある。
一方で、普通のフルサイズの自転車、700Cの自転車ではホイールベースを短くして950mmくらいのモデルも少なく無い。700Cの自転車ではホイールサイズ自体があるので、ホイールベースを短くしても限界がある。
で、ホイールベース950mmのフルサイズの自転車とホイールベース1050mmの小径車を比較すると、直進安定性は圧倒的にフルサイズの方が優れる。小径車の場合は、ホイールベースで100mm以上長くとも、直進安定性は高くない。
小径車のメリットといえば、小回りが利くとされているけど、フルサイズの自転車を越えるようなホイールベースを与えると、蛇角を与えても思った程の旋回が得られないパターンもある。
小径車を作る時、フルサイズのスポーツ車に負けない性能を求めるという方向性だと、小径車のメリットさえも失いかねない。そう考えると、、、、小径車でスポーツ車を作るのであれば、小径車らしさを存分に活かす方向の方が面白いかも知れない。小径車というのはフルサイズとは違うモノ。であるならば、フルサイズとは違う乗り味を求めて車体を構成するというのが正解かもしれない。ホイールベースを過度に延ばすのではなく、程々にして重心を下げて、クイックに旋回出来るような特性を活かした車体を目指すっていうのが正解かもしれない。
次の小径車作りでは、小径車ならではのキャラクターを活かしたモデルが良さそう。
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