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2024年8月11日 (日)

土石流とか土砂崩れとか

広島県は全国で一番警戒区域が多い場所。実際、2014年には広島市北部豪雨で八木方面の斜面が崩れ大規模な土石流が発生、2018年の西日本豪雨では主に広島湾の東に面した山地に拡がる地域、矢野、熊野から呉方面で大規模な土石流が発生、遡ってみれば、1999年の広島市西部地域の佐伯区から安佐北区界隈の豪雨でも大規模な土石流が発生。いずれの土石流も谷筋から山裾に拡がる住宅地を襲い、甚大な被害をもたらせてきた。

2014年の豪雨の際には、自治体からの大雨に対する備えといったメッセージは一切無し。当時の松井市長は早くから帰宅して大雨に対する警戒にもあたっておらず、これが大きな非難となり、後の防災体制の見直しの転機となったのは事実である。しかし、2014年以降、この程度の雨で避難勧告?というような事態が続き、個人的にはウンザリしている状態。皆の意識としは大雨警報慣れというような状態になっていたと思う。2018年の西日本豪雨の際の雨は、自身の記憶だと大雨ではあるが、2014年の雨程には感じなかったので、それ程、警戒していなかったのを思い出す。

広島市には平野が少なく山地に多くの住宅地が張り付いている。それ故に、全域に危険箇所が指定されているけど、地形的に雨雲が集まりやすく、大量の雨水が集中して流れやすいエリアを特定する事は可能と見受けられるが、それは危険箇所指定に反映されていないように思える。

地形的に雨雲が発達しやすく雨水が集中しやすいといううと、斜面が海に面していること。そして上昇気流が発生して雨雲が分厚く成長しやすく、そして大量の雨水が集中するということは、その斜面の山地の標高が高いこと。そして山体が単独ではなく連なった大きな山体となっていること。そういうことが当て嵌まるだろう。海からの湿った空気を呼び込んで、雲が発達。その雨水が集中して流れるという事だ。これまで土石流が発生した地域の山地標高の多くは標高300m以上の高い山である。高い山、連なった山というのは谷筋に多くの雨水を集めて下流に流れていく。実際、太田川の西岸側や広島湾東岸側の山地は高い標高と急勾配が特徴。逆に標高200m以下の山では土砂崩れは発生しても土石流には到っていない。標高200m以下の山での土砂崩れは、人が歩いて上る事ができないような斜面であったり、昔の小規模開発で見られた盛り土で作られた団地ということが多い。

盛り土で作られた宅地ってのは、石垣の上から見晴らしが良いけど、盛り土が十数メートルに及ぶ場合は、実は結構恐いかも知れない。

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