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2025年1月22日 (水)

ノッキングと鼓動感

CXで走っていて思った。このエンジン、鼓動感が明確なのは2500rpm迄。それ以上、特に3000rpm以上では、完全に排気音を含めて鼓動は連続的なビートで10000rpm迄続く。
Vツインらしいドドッドドッドドッドドッ・・・・って言う不規則な排気音が聞こえるのは2500rpm迄。この歯切れの感覚というと、或る意味、ノッキングのようなモノかもしれしれない。回転が低い程、不規則な振動が硬質になっていく。これがアイドリング近辺で高いギアだと、それは完全にノッキングである。ノッキング、Knockingということで叩くような音を発する異常燃焼状態である。ノッキング状態というのはエンジンが金属的な打撃音を呈する状態。
ノッキング状態でエンジンを使うのは負担ばかり掛けて良いことは一つもない。このノッキング状態を過ぎれば打撃音から金属的な音質が消える。これが鼓動感。回転を上げると連続的なビートを奏でる事になる。
ツインでは、この金属的な音質が消えて、ビート的な連続音になる迄の回転域が、所謂、鼓動感という印象。

この鼓動感を感じられる状態というのは、シングルなら感じられるけど、マルチでは殆ど判らない。この鼓動感というのはツイン以下の特権的フィールとも言える。
この鼓動感を感じながらトップギアで巡航するというのは、ツイン以下のエンジンの動きを感じながら楽しむという特権でもある。

SVではトップギアで70km/h位の状態、回転数は3200rpm程度だけど、鼓動と呼ぶには排気音の歯切れは良くない。SVはツインであっても回転上昇を伴うようなエンジン特性。
一方で、CXは違う。トップギア60km/h、3000rpmという状態。この状態ではエンジンの鼓動は明確。50~60km/hをトップホールドで走ると、エンジンの鼓動がリズミカルで振動を含めて非常に心地よい。SVとは逆にそれ以上では連続的なビートを奏でるけど、6000rpmで120km/hを続けるというような使い方は、エンジンを回しすぎている感を強く感じる。瞬間的に9000rpm迄使うような走り方では何も感じないけど、6000rpmどころか5000rpm以上を保って走ろうという気にはならない。
なお、排気量の大きなBTでは、トップホールドで60km/hを2000rpmである。この速度域が最も快適。快適さの上限は90km/hの3000rpmというところ。このエンジンもそれ以上回そうという気にはならない。エンジン自体は6500rpm程度迄は回るけど、その回転域は低いギアで一気に加速するときだけしか使わない感じである。

ただ、ツインであれば、ノッキング以上、連続的なビート以下の、所謂鼓動感を楽しむという事が出来る。これがトップホールドで50~60km/hで味わえるような構成なら、ツーリングを法定速度で走行しても飽きることもない。ずっと楽しい状態が得られる。

ツインやシングルを買う、、、ツーリングでこういう速度域を楽しめるようなバイクである。非常にお奨め。

大昔、Z250FS(エストレヤの先祖のようなバイク)に載っていたけど、これもトップホールドで50km/hで、そういう鼓動を楽しんで走れる白眉な一台だった。ツーリングを含む日常使いで楽しめるバイクというのは、こういう回転域が現実的な速度域で楽しめるかどうか?を判断基準にするのも悪くない。

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