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2025年4月22日 (火)

特許は不要1

2021/1、サラリーマン生活で最後となりそうな特許が出願準備が出来たので、記念に記事にしてみた。
公開は定年後からの三日連続とする。まぁ、今から四年先、、、

めでたく定年退職ということで、これまでに申請した特許について紹介。
最初に発案した特許は、2004年申請だから、もう20年前になる。

この特許、セラミック軸受の度重なる事故に対応するために生み出したアイデアとして特許申請したもの。

セラミック軸受の事故、、、事故原因は定かではないが、只一つ言えるのは、軸膨張が軸受膨脹を上まわり、抱き付くことが原因。

因みに、軸側は温度上昇と共に軸外径が膨脹する仕様、軸受側は温度上昇と共に軸受内径が収縮する仕様。温度上昇して寸法変化を来せば抱き付くのは不可避なのだ。

当初の対策は、抱き付かないように可能な限り軸受隙間を拡大するも、作動温度が80℃を超えると危険な状況となり抱き付く事に、、、、

そこで対策したのが、軸側の膨張係数を16×10^-6というモノを4×10^-6程度に抑える材質に変更すること。これによって殆どの抱き付き事故は解消。

この低膨張係数の材質を炭素繊維を編み込んだシートを積層成形したブロックを削りだして軸スリーブとして用いたモノ。これは、ドライ運転にも耐える事が確認され、東京都等自治体の先行待機ポンプにも多数採用された実績がある。

しかし、この積層型炭素繊維を用いたCCコンポジット軸スリーブを用いた滑り軸受システムに関しては、勤務先の会社は特許申請の必要無しということで、勤務先としての特許申請は行わない事になる。まぁ、勿体ないので、個人で特許申請を行った次第。

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