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2025年4月22日 (火)

ダイヤモンドフレーム

単車のフレームで一番古く基本的なのがクレードルフレーム。
クレードルとは、ゆりかご。エンジンを抱きかかえるフレームだ。エンジンを抱えるクレードルループが2本のフレームをダブルクレードル、1本のフレームがシングルクレードルである。1本のクレードルが2本に枝分かれしているのがセミダブルクレードルという分け方だ。
このタイプのフレームが80年代初頭迄のバイクのフレームのスタンダードだ。

その内、エンジンのクランクケースを構造材料として使い、クレードルフレームのエンジンの下側のパイプを省略したフレームがダイヤモンドフレームというもの。

ダイヤモンドフレームになってからは、フレームからのエンジン脱着が楽になったのが大きな整備性面でのメリット。クレードルフレームの場合は、エンジンの固定を外し横方向から抜かない限りはエンジンは降ろせないけど、ダイヤモンドフレームではエンジンを下から抜く事が出来る。これが大きなメリット。

大昔はクレードルフレームが好きだったけど、整備面を考えるとクレードルフレームのアンダーループを抜いた構造のダイヤモンドフレームがベスト。

その後、エンジン部材にフレームの役割を持たせていった結果、クランクケースだけでなくシリンダー迄もが構造部材の役割を持たせたデザインや、スイングアームピポットの役割をクランクケースに与えたようなピポットレスフレームというものも生まれたけど、ここまで行くと今一。シリンダーが構造部材を兼ねるような構造だと、ヘッド周りのOHでさえもエンジンを降ろさなければならないし、ピポットレスフレームの場合は、エンジンを降ろしてしまうと車体の呈を為さなくなる。こうなると、ダイヤモンドフレームのメリットである整備性という面が大きく失われている。

個人的には、CB125T~CB250/400T/N/D辺りのダイヤモンドフレームが一番好きだったりする。

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