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2025年6月20日 (金)

トップケースのサイズ

大きければ大きい程収納性は高まる。しかし、大きければ大きい程、邪魔になるのも確か。フルフェイスが二個入るといった50Lオーバーのモデルも人気が高く、確かに連泊ツーリング前提なら、そのサイズがあれば重宝しそうだけど、大きければ大きい程、ケースを載せるキャリアへの負担が大きくなる。
単車のキャリアの多くは単車のシートレールで固定する構造が多い。シートレールにキャリアのベースフレーム部分が固定され、そのフレームの後端にキャリアがオーバーハングで取り付けられている構造が多い。即ち、トップケースを載せると、その荷重はキャリアのベースの取り付け部から離れた位置に荷重が掛かる事になる。
となると、大きなトップケースで荷物を多く載せるとなると、キャリアには大きな負担が掛かるモノ。大きければ大きい程、横幅も広く、前後方向の長さも長くなる。つまり、キャリアの取付部分から、より遠く離れた位置で荷重が掛かるということになる。
大きすぎるトップケースというのは、キャリアの構造から考えると剛性不足に陥りやすく、走行振動によってロックが解除されてトップケースが脱落したり、キャリアベース部分に応力が掛かった状態で振動する事で疲労破壊に到る可能性が高くなる。

そのように考えると、トップケースのサイズ感は、モデル毎に用意されているキャリアの構造を考慮してから選定するのが望ましい。

法的にはキャリアの横幅、縦幅方向にはみ出して良いサイズが規定されているけど、長さで30cm、左右で15cmずつの限界というと既に大きすぎるだろう。サイトによってはハンドル幅迄はすり抜け時に干渉する事はないから大丈夫という意見もあるけど、四輪でいうところの内輪差で後方が前方よりタイトに回る事を考えると、左右のはみ出し幅はマフラーの幅、或いはウインカーの幅が限界の方が自然。キャリアの構造を考えるとキャリア後端から積載物がはみ出るというのも避けた方が良さそう。

このように考えると、トップケースのサイズというと、50Lオーバーの製品よりも30~40Lクラスのモデルの方が構造的に安心出来るように思う。

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