今回の総選挙での新党といえば、『希望の党』と『立憲民主党』だ。
この二つ、較べてみると興味深い。
因みに、ヤフーの期待度調査では、希望の党は賛同を得ているのは25%以下、立憲民主党は50%弱で、期待度は立憲民主党の方が高い。
興味深いのは、投票総数だけど、実質実施日数で4倍以上長い希望の党を、立憲民主党が上回っている。ツイッターのフォロアー数も圧倒的に立憲民主党が多い。
自身、考え方は保守で右寄りだけど、希望の党と立憲民主党のどっちを選ぶか?といえば、立憲民主党だ。
保守で右というのは、基本的に与党の自民党だけで良い。この暴走をたしなめる存在の公明党というのは悪くない組合せである。これに対し、政策的に差異が無い保守野党の必要性自体が見えない。
野党というのは、与党に反対する勢力の方が判りやすいが、そういう意味で補完勢力的保守野党である希望の党よりも、対立軸のハッキリしたリベラル左派の立憲民主党の方が存在意義がある。
そもそも、ネーミングの時点で、『希望の党』というのは、何がしたいか?何を掲げたいか?何を希望するのか?が判らない。ソフトなイメージ戦略的な選挙戦略に基づいた長持ちしない政党のイメージがある。
それに対し、ネーミングの時点で、党の方向性が明確な『立憲民主党』というのは判りやすい。
改憲勢力の自衛隊を憲法に明記云々とあるが、それを否定する護憲政党を攻撃するというのは、現憲法下において自衛隊が違憲だと言っているようなモノ。現実論をみれば、現憲法解釈下において自衛隊が存在するというのは、既に合憲であり、それならば、自衛隊明記の必要性を改憲の必要性に置き換えるのはロジック的に破綻している。
そう考えると、それを理由にする改憲の必要性は感じないというのが素直な違憲。
改憲を訴えるのは否定しないが、その必要性が何処にあるか?が見えない限り、改憲の必要性は無いと捉えるのが自然だと言える。
基本的には、現政権の連立与党体制で不安定な国際情勢に挑むというのが基本だけど、将来にわたり国政に緊張感と選択肢を健全に与えるという意味では、保守与党に対する明確な対立軸としてリベラル左派政党に一定の力を与える必要性もあるように思う。
少なくとも、権力狙いの与党補完を狙う保守野党よりは存在価値があるように見える。
選挙区投票では与党、比例代表投票では、左派新党に投票するのもアリかもしれない。
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